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公開日:2025.10.24

逗子市民劇団なんじゃもんじゃ
40周年、初オリジナル作品
逗子文化プラザで上演

  • チラシを手にPRする石井代表

 逗子市民劇団なんじゃもんじゃ(石井昭子代表)が今年、結成40周年を迎え、11月7日(金)から始まる第49回公演で初のオリジナル作品『ただ、瞬(またた)く』を上演する。さまざまな壁にぶつかりながらも支え合って歩く、ある劇団の物語――。石井代表は「舞台は人と人が出会える場所。生の一緒の空間を楽しんでほしい」と観劇を呼び掛ける。

 同劇団は1985年、逗子市が主催した演劇実践講座が始まり。全6回の講座の終了時に「解散はもったいないから市民劇団を発足させないか」という市の音頭のもと40人でスタート。2年後に自主運営となったのを機に劇団名を付けることになり、「逗子らしい名前」ということで、神武寺にある「なんじゃもんじゃの木」から命名した。

 初期には年2回公演を行っていた。第1回公演の『幽霊やしき』や、当時(1988年)姉妹都市だった群馬県の伊香保町での公演など、思い出深いものが多い中で、石井代表が特に印象に残っているのは2012年秋の「東北復”幸”支援公演」だという。11年の東日本大震災の後、自分たちに何かやれることはないかと考え、被災地での慰問公演を実施。岩手県陸前高田市の公民館と、宮城県南三陸町の小学校で子ども向けの芝居を演じた。まだ内陸部の交通は遮断されていた状態で、新幹線で一ノ関まで行き、そこからマイクロバスを借りて現地に向かった。「今思うとよくやれましたね」と当時を思い起こす。

設立メンバーは3人

 設立から40年が経ち、立ち上げメンバーは石井代表を含め3人。現在団員は13人で、20代半ばから70代後半と幅広い層で成り立つ。石井代表は「公演が終わるたびに、次に向けまたゼロからのスタートなので、あまり40周年という実感はない。振り返ったら40年経っていたという感じ」とこの間を振り返る。当初から一貫するのは「泣いて笑って路線」。「お客様は人生の機微みたいな深刻さだけでなく、笑いも求めている。『笑いながらなのに涙が止まらない』といった感想が一番うれしい」と話す。

 芝居を通して伝えたいことは「今の時代、ゲームにしても架空の世界が流行っていてその中で自己完結してしまうことが多い。しかし、私は人と人が出会って初めて本物の心が動くと思っている。泣いて笑って『やっぱり生きていたいよね』っていうところでしっくり合えればうれしい」と語った。

 会場は逗子文化プラザ1階さざなみホール。時間は7日午後7時〜、8日(土)午後2時〜と6時〜、9日(日)午前11時〜と午後3時〜。入場料は一般2500円、障害のある人・小中学生1000円。チケットは文化プラザホール窓口とカメラのペンギン商会(新逗子通り)で購入できる。

 問い合わせ、予約は【電話】046・873・7529(石井代表)。

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