CASBEEふじさわ 建物の環境性能公表へ 2013年4月の導入目指す
藤沢市は、今月5日から始まった市議会の中で、大型建物の事業者の環境に対する自主的な取組みを促す藤沢市建築物環境配慮制度(CASBEE(キャスビー)ふじさわ)の導入を2013年度中に目指すことを明らかにした。
CASBEEとは、建築環境総合性能評価システムの英語表記の頭文字をとった名前で、国土交通省の支援のもと、産官学共同で開発された評価システムのこと。建物がどれだけ環境に配慮しているかを判断する「ものさし」となる。
制度の導入により、建築主には建築物環境配慮計画書の届出が義務付けられる。環境への配慮をSランク(素晴しい)からCランク(劣る)の5段階で評価し、計画内容について指導・助言を行う。現在、神奈川県が同様の制度を設けているが、導入されれば藤沢市が政令市を除き県内の市町村では初めてのことになる。
市は、これにより建築主である事業者が競争して環境に配慮した建物を計画し、市場に建てられることを期待している。
独自の重点項目を設定
対象となるのは、総床面積2000平方メートル以上の建物。建築主は対象建築物の販売または、賃貸を目的として広告を行う際には、評価の表示を行う。また、市のホームページでも公表する。
藤沢市は環境施策や地域特性などを踏まえ、独自の4つの重点項目を定めた。【1】地球温暖化への配慮【2】エネルギーの地産地消【3】みどりと景観への配慮【4】災害対策への配慮の取組み度合いを星の数で表示する。
市建築指導課は「今まで、建物の環境性能は、見えにくかったと思う。この制度の導入で客観的な評価が見えやすく分かりやすくなる」と話した。
この制度は職員事業アイディア提案制度で職員から出されたもの。これまで、庁内検討委員会で制度導入の検討を進めてきた。
市は、3月26日(月)からパブリックコメントの募集を始め、2012年6月の市議会に条例案を上程する予定。その後、2013年4月から条例の施行を目指している。
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