セカンドライフを優雅に 藤沢エデンの園で始める新たな暮らし
藤沢市大庭の緑あふれる街「湘南ライフタウン」。その地に2年前、介護・医療機関が集積する類い稀な高齢者複合施設「聖隷藤沢ウェルフェアタウン」が誕生した。その中核を担う有料老人ホーム「藤沢エデンの園」は、住宅型の老人ホーム「一番館」と要支援・要介護者が生活する「二番館」が併設されている。セカンドライフを楽しむ場所としてこの地を選んだ人々に話を聞いた。
82歳。「生きていて今が一番充実」
――「藤沢エデンの園」に入居を決めたきっかけは?
赤堀 私は、エデンの園がオープンした時から住んでいます。入居を決める前に、10カ所ほど老人ホームを見て回りましたが、一番の決め手は新しいことでした。また、運営する聖隷福祉事業団の施設は全国に7カ所もあり、組織が大きいことも安心できるところでした。
井上(林) 夫婦だと、どちらかが病気になって介護が必要になった時を考えます。私も6・7カ所の老人ホームを見ましたが、エデンの園は、隣に介護が必要になったときに移り住める先があるので、夫婦が離れ離れになることがない。それは入居を決める大きな理由でした。
井上(冨) やっぱり、家から近かったこと、バス一本で来られるし、それに買い物がしやすいとか近くに図書館があるとか、そういった日常的なことも、選ぶのに大切でした。
河口 私は、14件回って見学しました。その中で、介護がしっかりしていると思ったのがエデンの園。それは、入居を決めるのに重要なことでした。やっぱり、娘に迷惑をかけたくないという気持ちが大きくて。元気なうちはいいですけど、人間は必ず弱っていくので、誰かの助けが必要ですものね。
――長く住んでいた場所から、暮らしを変えて
井上(冨) 入居する前は、間取りや費用のことばかり考えていたので、住んでみて自然の豊かさに驚きました。近くの大庭城址公園や引地川沿いを、散歩していると、とても気持ちが良い。
河口 私は、東京で暮らしていたので、この辺りは、緑が豊かで自然が豊富だと感じています。特に、富士山が大きく見えるのでびっくり。思わず手を合わせてしまったりするんですよ。
ゆったり自分らしく
――普段の生活について教えてください
井上(林) 私は、まだ仕事を続けていて、セミナーの講師をやっています。出かけることが多いのですが、この辺りは、交通の便も良いので助かっています。嬉しいのは、エデンの園の職員の方の対応が本当に素晴しいこと。出かける時に、ちゃんと目を見て、笑顔で挨拶をしてくれると、こちらも元気になります。
赤堀 エデンの園の中で、囲碁や将棋など多くのサークルがあります。私はそれに参加していて、今は、社交ダンスを習っているんです。素晴しい講師の方に教えてもらっていて楽しい。
井上(冨) 私もサークルに通っています。週2回、太極拳をやっていて、家にいたときよりも体を動かしている感じです。部屋が狭くなるのは仕方がないことですが、ここは、共同で使える部屋や場所が多いのが良いところ。各階にソファが置いてあったり、ベランダも広くゆったりできます。
河口 今まで住んでいた家よりも、当然ですが部屋が狭くなってしまいます。あまり動かないので、体がなまってしまう気がして、なるべく健康の為にも出かけるようにしています。東京が懐かしくなって渋谷や銀座へ出かけたりしています。
私は、温泉が好きなんですが、エデンの園には広い浴場があるのでとても嬉しい。近所付き合いのように、皆さんと話ができるのも楽しみにしています。
食事も満足
――食事はみなさんどうされているんですか?
赤堀 部屋にはキッチンがあって自炊もできるのですが、私の場合は、朝は自分で作って、昼と夜はレストランで食べています。みなさんレストランを利用されることが多いのではないですかね。これは言っておきたいのですが、エデンの園の食事にはとても満足しています。味付けが丁度良い。とてもおいしい。
井上(冨) 3食レストランで食べています。私は主婦でしたので、今までと違って、作らない、片付けない、献立を考えないと、食事のあれこれをしなくていいのがとても楽です。何か解放されたという感じです。
河口 私は、つい食べ過ぎてしまうこともあって、気をつけています。
井上(冨) 毎月、専門スタッフによる医療相談や栄養相談があるので安心しています。私はコレステロールに注意する必要があって、相談に乗ってもらいました。具体的な食事の摂り方を教えてもらいとても助かっています。期待以上のサービスだと思っています。
――お話を聞いていて、皆さん充実した毎日を送っていると感じます
井上(林) 2年間住んでいますが、園の人たちが努力をしてくれて、最初より暮らしやすく、とても良くなっていると感じます。
赤堀 私は、82年間生きてきて、今が一番充実しています。
家族のような空間に
エデンの園 山内鉄也園長
――今年、「藤沢エデンの園」は3年目を迎えます
園長 はい。元々、湘南ライフタウンの中心地域の開発を、私ども聖隷福祉事業団が取り組ませていただいたのが始まりです。地域の人々の暮らしや特性、将来性を考えたサービスを今後も提供していきます。
――聖隷福祉事業団について教えてください
園長 私どもの事業は、昭和初期「結核は死に至る病」としておそれられていた時代に結核患者のお世話をすることから始まりました。その後、診療所から病院へと発展し、今では、医療、保健、福祉、介護サービスを柱とした総合的なヒューマンサービスを提供しています。
――入居者が生き生きしていますね
園長 エデンの園は、ご入居者参加型の運営を目指しています。調理師からフロントまで、スタッフは全て同事業団の職員ですので、情報を共有し、いろいろな要望もすぐに対応できる様、心がけています。信頼される、家族のような空間でありたいですね。
穏やかな表情で話をする山内鉄也園長
|
|
|
|
|
|