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藤沢 トップニュース

公開日:2013.05.03

遠藤在住佐藤儀雄さん
フルマラソンで全国制覇
47都道府県を“歓走”

  • 「完走証とメダルは数知れず」と笑顔の佐藤さん

  • 各地のゼッケンとマーキングした日本地図

 遠藤在住の市民ランナー佐藤儀雄さん(65)が4月16日、山形県で開催されたフルマラソン大会で完走し、47都道府県での走破を成し遂げた。11年目での念願達成だった。

 「国盗りマラソン」と銘打って、2002年から各地で開催されるフルマラソン大会に挑戦し続けてきた佐藤さん。「苦しいことをやり通したという達成感がある。よくやったと自分を褒めてあげたい」と喜びをかみしめる。節目となる今回のタイムは5時間6分。所属する「フル百回楽走会」(全国会員約300人)の公式記録によれば、全国で31人目の達成者となる。

6Kmを走って通勤

 佐藤さんがマラソンを始めたのは1996年。健康のことを考えて、4月まで英語教諭として勤めていた日本大学藤沢高校までの約6Kmを走って通勤するようになったのがきっかけだ。以前87kgあったという体重は、現在59kgまで減少し、「おかげ様で病気知らず。風邪もひかなくなって健康になった」と笑う。卒業生に再会すると、『先生、まだ走っているの?』と声を掛けられることもしばしば。教え子の間では”マラソン先生”として知られる。

3年前から全国目指す

 デビュー戦は02年の東京シティマラソン。高橋尚子選手が注目されていた時期で、「1度で良いから完走できたら格好いいなと思った」。見事走り抜き、名も知らない人々とともに達成感や喜びを分かち合えるフルマラソンの魅力に取りつかれた。その後、各地を走破し、20都道府県を制した3年前から「頑張れば、自分にもできるかもしれない」と全国制覇を見据えるように。

 日曜開催が多いという大会へは、土曜の勤務終了とともに飛行機で各地へ。完走後はとんぼ返りで藤沢に戻り、月曜には普段通り教鞭を執ったという。年に1回しか開催しない県もあり、日程が重なると来年に繰り越し、それでも粘り強く完走を目指し続けた。

 47都道府県走破まで、リタイアは一度も無い。長年の通勤ランで自身のリズムを確立していたこともあり、大きな故障も無かった。最大の武器は、何と言っても、「諦めない」という強い精神力だ。

通算228回の完走

 4月25日時点で通算228回のフルマラソンを完走している佐藤さん。100回目は沖縄県で兄弟や親族に見守られて達成。200回目は平塚市で成し遂げた。これらの足跡は、写真を交えながら天候や気温、タイム、体調を記録した『マラソン日記』に残されている。

 ランナーの中で勲章とされるのが、タイム4時間を切る『サブ4』だ。これまでの自己ベストは、栃木県での3時間41分14秒。佐藤さんの平均タイムは3時間50分だという。

 「何歳まで『サブ4』をキープできるかが目標。淡い夢だけれど、いつか最高齢ランナーになれたら」。新たな夢に向かって一歩一歩、走り続ける。

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