藤沢メダカ 自然繁殖へ 1600尾を放流
境川水系に生息し、絶滅したと考えられていた「藤沢メダカ」。1995年の発見以来、固有の遺伝子を持つ同メダカの保存活動を続ける「めだかの学校をつくる会」は11月24日、藤沢メダカ約1600尾を引地川親水公園内の池に放流し、自然界で繁殖させる試みを始めた。
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中心となって活動する城条義興さんと森裕さんは95年、鵠沼桜が岡の故・池田正博家の池でメダカを譲り受け、保存を続けてきた。採取場所や生息環境などから、絶滅したと考えられていた「市内在来野生メダカ」と推測された。2009年から3年間かけ最新のDNA解析を実施、地域の固有遺伝子が確認されその希少価値が証明された。
放流した池は、稲作体験などで使われる水田。約72平方メートルの広さを防虫網で囲い約1600尾を放した。今後3年ほどかけ、自然界で繁殖できるか確認していく。
城条さんは「越冬できるか、藤沢固有の遺伝子を維持できるかなど、大学などいろいろな方の協力を得て取り組む」と語る。
この活動は、童謡「めだかの学校」で歌われた世界を取り戻したいという想いから始まった。同会はこれまで、市内小中学校や個人の希望者などに配り、生物教育などでメダカへの関心を高めてきたが、自然界での取り組みは今回が初めて。城条さんと森さんは、「童謡の世界が戻ると嬉しい。子どもたちが、水の中に入って元気にメダカを追う姿が見てみたい」と声をそろえた。
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