海さくら 企業と連携「吸い殻再利用」 アジア初のプログラム
たばこの吸い殻を回収し、新たな製品へリサイクルする活動「第1回吸い殻ブリゲードプログラム」が5月17日、片瀬海岸東浜で行われ、江の島などで清掃活動を行う「海さくら」(古澤純一郎代表)が協力団体として吸い殻拾いを行った。アジア初開催の今回、たばこの輸入・販売を行う「サンタフェ ナチュラルタバコ ジャパン株式会社」(東京都港区)と、吸い殻のリサイクルを行う「テラサイクル ジャパン合同会社」(同)が主催した。
「吸い殻ブリゲードプログラム」は、回収した吸い殻を再利用する活動。サンタフェが喫煙者やたばこ販売店、ボランティア団体に吸い殻の回収を呼び掛けるほか、テラサイクルは独自開発した技術で吸い殻を殺菌、新たな製品へ加工する。吸い殻の葉は肥料に、フィルターはプラスチックのペレットに加工され、柵やベンチへと再利用されるという。同様のプログラムは世界6カ国で実施。約117万人が参加している。
当日は両社関係者をはじめ、海さくらのメンバー、湘南ベルマーレの選手ら約200人が参加。弁天橋下で吸い殻拾いを行い、10分間で45リットル袋の約3分の1が回収された。古澤代表は「拾いにくく厄介者だった吸い殻がリサイクルできることはすばらしいこと。リサイクルを通じて多くの関心が集まり、ポイ捨てが無くなれば」と話した。
きっかけは「吸い殻カヌー」
海さくらの古澤代表は、2005年からごみ拾いを続ける中、江の島のごみの約7割は川から流れてくることを知った。「海のごみは川から、川のごみは街から、街のごみは人の心が生み出す」ことを伝えるため、10年にドキュメンタリー映画「あなたの心が流れる先に」を企画・製作。ごみの中でも特に多いたばこのフィルターでカヌーを作り、実際にごみが流れるルートである川を下り、その様子をDVDで発表した。
この取り組みを知ったサンタフェの東智徳代表取締役が数年前から同会の活動に加わり、今回のプログラムへの参加を打診、イベントが実現した。東代表取締役は「たばこ会社として責任を感じていた。吸い殻をごみではなく、資源として有効活用できれば」と語る。
同プログラムは誰でも参加可。全銘柄のたばこが対象となり、吸い殻500g以上で無料回収される。量に応じてポイントが付き、ポイントはNPOなどへ寄付できる。詳細はテラサイクルのHP【URL】http://www.terracycle.co.jp。
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