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藤沢 トップニュース社会

公開日:2016.05.20

善行在住市川榮一さん
米国1600Kmを自転車で
50年前の夢を実現

  • 走破を喜ぶ市川さん(右)と伊藤さん

 善行在住の市川榮一さん(73)が、自転車で米国イリノイ州シカゴからニューヨーク州マンハッタンまで約1600Kmを走破し、5月9日に帰国した。「アメリカを走りたい」という約50年前に思い描いた夢を実現させようとチャレンジした。 

 市川さんは、学生だった21歳の時に自転車で日本橋から四国、九州を回る旅に出た。初めての自転車旅は過酷だったが、走り終わった時は達成感に充ち、挑戦することへの大切さを感じる経験となった。海外の文化への興味もあり「いつかアメリカの広い大地を自転車で走ってみたい」と夢を見るように。これまでも、40代、60代で北海道や大阪を往復する日本縦断の旅に成功。仕事をリタイアした昨年、「人生は一度きり」と念願の米国への挑戦を決意した。

 今回は自転車仲間の伊藤亮さん(29)と一緒に走ることに。4月23日にシカゴを出発すると、朝7時半から毎日10時間ほど自転車をこぎ続けた。あいにく雨や強風の悪天候が続き、2週間のうち晴れたのは3日ほど、気温も低く困難な道のりがゴールまで続いた。

 特にペンシルバニア州の丘陵地帯では藤沢市内の善行や遊行寺のような角度のきつい上り坂が毎日続いたという。5月6日にマンハッタンに到着すると、2人で抱き合って喜びを噛みしめた。市川さんは「あきらめるのだけは嫌だった。体はきつかったけれど、最後までやり抜く気持ちで走った」と振り返った。

 走って感じたことは、現地の人の温かさ。チャレンジを知ると、熱心に応援されたり、飲食店では食事をご馳走になることもあった。「日本人2人を歓迎してくれた。アメリカ人の心の広さに感激した」。また日本からのSNSを通じた応援も励みになったという。

 市川さんは、「国土の違いに度肝を抜かれた」と笑い、「70歳を過ぎても、自分に何ができるのか試してみたい。アメリカ横断という夢の実現まではまだ3分の1。挑戦を続けていきたい」と抱負を語った。

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