藤沢版 掲載号:2017年8月4日号
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旧石曽根商店店舗兼主屋 国の有形文化財登録へ 大正時代の姿 今に残す

文化

旧石曽根商店の正面外観
旧石曽根商店の正面外観
 文化庁の文化審議会は7月21日、藤沢本町の「旧石曽根商店 店舗兼主屋」を国の有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申した。市郷土歴史課によると、今年度末には登録される見通し。これにより市内での登録数は12カ所、29件になる。

◇ ◇ ◇

 藤沢橋のほど近くにある旧石曽根商店店舗兼主屋は、大震災翌年の1924年(大正13年)建築の木造2階建。手前が店舗、奥が居住部分で、室内の部屋を中廊下で区切る点が町屋としては異例の造りだという。また、屋根が大きくせり出した「出桁造」、皮付丸太や角竹を用いる数寄屋風の造りなど、大正当時の姿を今に残す(内部は公開されていない)。同建物は文化庁により「造形の規範となっているもの」として歴史的な価値を高く評価された。

 石曽根家は1901年(明治34年)、旧東海道沿いで、江の島道との分岐点近くにマルイシの屋号で履物屋(下駄屋)を創業。同課によると、多くの職人を抱えて下駄を製造していた藤沢有数の履物屋だった。23年に発生した関東大震災で店舗が崩落する被害に遭うも、再建し、24年に現在地に移転。2003年まで営業を続けた。市は「市内でもあまり見られない珍しい建物。登録を機に、その価値の高さを地域に広く知ってもらいたい」としている。

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