水泳の全国高校総体(インターハイ)が8月20日まで、熊本市総合屋内プールなどで行われ、日大藤沢水泳部は、女子団体で239・0点を獲得し総合2連覇を飾った。日大藤沢は、男子団体も初めて準優勝した。
昨年、初の総合優勝に輝き、全国で「旋風」を巻き起こした女子団体。今年はキャプテンを務める大内紗雪さん(3年)が50m・100m自由形で2連覇を飾り、リレー3種目と合わせ5冠を達成。チームの大黒柱として見事な活躍を見せた。
他にも100m背泳ぎで泉原凪沙さん(2年)と200m個人メドレーで川口茉美さん(同)が3位で表彰台に上り、100m平泳ぎで吉田杏子さん(3年)が5位入賞。9から16位までのB決勝にも多くの選手が出場するなど、選手層の厚さを見せる戦いとなった。
植村弘顧問は「最終日まで厳しい優勝争いだった。キャプテンの大内を中心に選手やサポートメンバーなど、チーム一丸となって頑張ってくれた結果」と選手を称えた。
日大藤沢は今大会、リレー3種目制覇という大会史上初の快挙も成し遂げた。大会を締めくくった400mメドレーリレーでは、第3泳者までで3番手だったが、アンカーの大内が一気にトップに躍り出た。第1泳者の泉原はレース後に「支えてくれている同学年のマネージャーの誕生日だったので、メダルをプレゼントしたかった」と勝利を喜んだ。また大内も「最後は根性ふり絞って」とチーム一丸となって戦う姿勢に、日大藤沢の強さがうかがい知れた。
男子は初の準優勝
今大会では、女子に続こうと男子団体も157・0点で初めて準優勝に輝いた。男子はこれまで県大会でも優勝した経験はなく、全国では無名の存在だったが、今大会は100m背泳ぎで栁川大樹さん(2年)が優勝、同種目200mでも2位、また、400m個人メドレーでは田渕海斗さん(同)が3位と活躍した。
植村顧問によると、男子チームは、世界ジュニア出場中のため欠場した本多灯さん(3年)を筆頭に、チーム内での競争は激しく、選手たちは同じ藤沢の強豪・湘南工科大附属高校打倒を目標に練習に励んでいたという。
環境を変えエース復活
2連覇の立役者となった大内さん。これまで競泳単距離界のホープとして期待されていたが、最近ではタイムが伸び悩んでいた。大内さんは今年6月、練習拠点をクラブから学校に移し、その変化が良い効果を生んだ。同大会では5冠を達成。また、26日に行われた全国JOCジュニアオリンピックカップでは50m自由形で大会新を樹立した。
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