亀井野にある日本大学生物資源科学部の博物館が昨年12月、「骨の博物館」としてリニューアルした。全国の動物園や水族館で活躍している卒業生の獣医師らのネットワークを生かし、収集した骨格標本など約400点が展示されている。「骨の多様性と進化」をテーマにした施設は日本で初という。
元々の博物館の1階部分を改築し、展示スペースを1・5倍に拡充。これまで牛や馬などの家畜の骨格標本を雑然と並べていたが、リニューアル後は海・空・陸の生息環境別と、特殊な方法で骨を染色した透明標本の4つのエリアにグループ分けした。
入口を入ると陸エリアがあり、シロサイやキリン、アフリカゾウなど迫力のある大型動物が並ぶ。ホワイトタイガーやシロテナガザルは骨格標本とはく製を並べ見比べやすくなっている。また、海エリアには同館最大となる全長8mのクロミンククジラや、新江ノ島水族館の人気者で、2005年に死んだ「みなぞう」(ミナミゾウアザラシ)の骨格標本と頭部のはく製も展示されている。
各エリアには展示物の特徴や生息環境を解説するパネルを設置。中心となる骨格標本は、本物の質感、迫力を感じられるように、あえてガラスケースに入れず展示している。
学生の手作り
今回新しく展示に加えた透明標本は、骨格標本にできない小型の魚類などの骨を色付けし、骨格を観察できるようにしたもの。リニューアルに合わせ技術を持つ学生が手がけたもので、今後も点数を増やしていく予定だ。また所蔵品はまだ多くあり、展示の入れ替えや企画展なども行っていくという。
開館時間は午前10時から午後4時。日・月・祝日は休館。入場無料。
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