運営法人による給付費の不正受給から開所が見送りになっていた認可保育園「(仮称)辻堂げんきっず保育園」(定員64人)=羽鳥=が、当初予定していた4月から3カ月遅れで開所する見通しであることが10日、市への取材で分かった。すでに後任の運営法人も決まっており、開所は「最短で7月1日」(市子育て企画課)になるという。
同問題を巡っては昨年4月、社会福祉法人「みらい」=相模原市=が横浜市で運営する保育園で、実際は勤務していない系列園の保育士が働いているように見せかけ、給付費約1700万円を不正受給していたことが発覚。同市は改善指導し、その後給付費は返還された。ただ問題が表面化したことを受け12月下旬、法人から藤沢市に「(新設保育園の)計画を進めることは困難」として運営辞退の申し出があったという。
完成予定地は辻堂駅北口から徒歩10分ほど。近隣では大規模マンション開発が進んでいることもあり、市によると昨年11
月の募集では定員の3倍近い約190人が入所を希望した。
4月めどに再募集
市では新年度の認可保育園への募集をすでに締め切っているが、同園については4月に改めて入所募集を行い、その後審査会、面談を実施する予定。すでに別の保育園に在園している人も転園申請が可能という。
同課によると、後任の運営法人は市内で複数の運営実績がある社会福祉法人「県央福祉会」=大和市=が担う。同課担当者は「できるだけ最短で開所して、待機になっている人が保育園に入れるよう支援していきたい」と話している。
市内にはみらいが運営する別の認可保育園があるが、昨年3月と11月の調査では、横浜市の保育園と同様の実態は確認されなかったという。
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