藤沢 トップニュース社会
公開日:2020.05.01
PCR検査
ドライブスルー方式 導入
保健所、医師らの負担軽減
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け藤沢市は先月27日から、車に乗ったまま受ける「ドライブスルー方式」のPCR検査を開始した。県内では初めて。保健所職員や医療従事者の負担を軽減しつつ、検査体制の強化を図る。同日、検査の手法などを説明するデモンストレーションが報道関係者向けに行われた。
検査は、市保健所(鵠沼)近くに検査センターを開設し、医師2人、看護師1人、事務員1人の体制で行う。市医師会がスタッフを派遣し、運営も行う。
対象は、発熱やせきの症状などで、医療機関を受診した比較的症状の軽い患者となり、保健所を通さず医師が紹介し、検査を予約する。患者はマイカーなどでセンターに出向き、車に乗ったまま、窓越しに鼻の奥から検体を採取。検査結果は1日半程度で判明するという。車のない患者に対してもウォークイン方式で対応する。
1日あたり2時間、最大12人程度を予定し、6日まで実施される。日曜日は休診。
早期発見が鍵
市は、これまで保健所を通し実施していた検査を割り振ることで、保健所職員の負担軽減につなげたい考え。また、病気の早期発見をすることで、かかりつけ医など医療現場、高齢者福祉施設などでの感染拡大防止に繋がると期待している。鈴木恒夫市長は今後に向けて「医師会の協力で早期発見につなげる検査体制を強化していく。市民の安全につなげていきたい」と述べた。
また、運営にあたる同医師会の鈴木紳一郎会長は「検査は短時間で行えるのがドライブスルー検査の特徴。慣れてくれば、対応人数も増やすことができる」と、今後の検査数を増やしていくことを想定。「感染拡大防止には大型連休が重要な時期だと思っている。市や保健所と協力しながら、医療の安全、市民の健康を守っていきたい」と話した。
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