藤沢市医師会は1日、発熱の症状のある患者を対象にした外来を「北休日・夜間急病診療所」(大庭・保健医療センター内)に設置した。平日・土曜の夜間と日祝日、医師と看護師1人ずつを含む医療スタッフが常駐し診療する。新型コロナウイルスの抗原検査も行う。
施設の一部をパーティションで区切り、密にならないよう待合室などを整備。一般患者との動線を分け、医師が対応する診察室にはウイルス除去が可能な空気清浄機を設置するなど感染予防対策をとった。診療において新型コロナウイルス感染の疑いがあれば、30分程度で結果の出る抗原検査も実施する。
市医師会によると、新型コロナの影響が長引く中、市内の開業医などでは、一般診療の患者と発熱患者は入口や診察室を別にしたり、診療時間をずらすなどの対応をとっている。休日・夜間急病診療所でも発熱患者の対応が課題となっていたが、施設が混雑する季節性インフルエンザの流行期を前に、対策をとることになった。
運営は市医師会で、市は9月の補正予算で補助対象事業として約1千4百万円を計上している。
休日・夜間急病診療所を担当する市医師会の石川範和理事は「発熱患者が治療を受けることができなくなると治療の遅れが懸念される。早期の対応につなげていきたい」と話す。
季節性インフルエンザの流行は毎年11月下旬から12月上旬にかけて始まり、1月下旬から2月上旬にピークを迎える。ピーク時には同施設も受診希望者で混雑するが、今年は3密を避け発熱患者が受診するのに原則、事前連絡が必要。車での来所が多いことから受診の待ち時間は、呼び出しベルを渡し、車の中で待機してもらうという。
石川理事は「感染症の鑑別をするので安心してもらえると思う。新型コロナウイルス感染症が陰性であれば、かかりつけ医を受診してもらえる」と話した。
診療時間は、平日午後8時から11時、土曜日午後6時から11時、日祝日午前9時から午後5時、午後6時から11時。受付は平日診療時間終了の15分前、土・日、祝日は30分前までに電話での予約が必要。【電話】0466・88・7301へ。
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