葛原の一角で、BMXやマウンテンバイクなど自転車競技の練習ができる屋外施設の整備が進んでいる。競技の裾野を広げようと、市内在住のプロライダー、宮本祐太郎さん(31)=人物風土記で紹介=を中心とした仲間が手作り。先月14日には、コースの一部がプレオープンした。関係者らは来春の完成を目指し、額に汗を浮かべている。
施設名は「コースタルバイクパーク」。「ダート」と呼ばれる土をベースにしたコースで、約1000坪の敷地を5つのエリアに分け、高低差のあるコブが並ぶ「トラック」をレベル別に整備。来春までにはジャンプ技を練習するためのスポンジプールなども設置する予定だ。
きっかけはプロライダーとして活躍する宮本さんが競技普及の実情を目の当たりにして。自転車競技の練習場は全国的にも少なく、市内でも「鵠沼海浜公園スケートパーク」が唯一。一方、同パークにはレベルの高い選手が集まっており、「初心者や幼い子にはハードルが高く、せっかく興味を持っても圧倒されて辞めてしまう子もいた」と振り返る。
そこでまずは競技を普及する活動母体を作ろうと、市議の協力を得て昨年2月に藤沢市自転車協会を設立。自身は理事長を務め、動画配信や子ども向けのスクールなどに力を注いできた。
練習場は昨年9月に草刈りから始め、自ら重機操縦の免許を取得し整備するなど、汗を流して整備に勤しむ。現在利用できるのは一部だが、来春には新たな屋外施設が完成する予定だ。宮本さんは「環境を整えて、競技をより広く普及したい」と意気込んだ。
利用は事前登録が必要で走行料千円。施設ホームページから申し込む。
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