藤沢 社会
公開日:2021.03.05
スマホで地域のつながりを
片瀬老人クラブが独自研修
コロナでもLINEで交流
新型コロナウイルスの影響で対面でのコミュニケーションが難しくなる中、片瀬地区老人クラブのスマートフォンを介した取り組みが注目を集めている。コミュニケーションアプリ「LINE」などを使って交流を深め、停滞する地域活動の促進につなげようという試みだ。今年度の県老人クラブ連合会のモデルにもなっており、関係者は「スマホ活用の輪を広げたい」と話している。
同クラブでは「スマホで実現!地域のつながり」と題した独自の研修を昨年7月から実施。参加者は平均年齢82歳の約15人。副会長の岩田克美さん(77)が中心となり、LINEや写真、地図アプリなどスマホの活用を学んでいる。
緊急事態宣言の再発令もあり、岩田さん自身もクラブの会合や人と会う機会が激減。それでも「地域交流は高齢者にとってライフライン。コロナ禍でもつながりを途切れさせないように」と今回の企画を思いついた。
最初の数回に基本操作を覚えて以降は、「とにかく慣れることが大切」と主な研修の場もスマホに移行。質問もLINEでやり取りするため最初は戸惑う参加者もいたが徐々に慣れ、「質疑をメモせずとも記録が残るのが助かる」という声も出るように。中盤からは実際に参加者同士で、散歩中に見つけた景色など日常の小さな出来事を投稿し合ったという。
岩田さんは「皆苦手意識があったと思うが、誰かとつながりたいという思いが上回ったのではないか。片瀬を先駆けに他地区にもスマホの活用が広まれば」と話した。活動は老連の担い手養成研修シンポジウムで発表する予定という。
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