フレンチ伝統の技で湘南の未利用魚に新たな価値を――。
飲食店ターブルオギノ湘南T―SITE店(辻堂元町)が、網元・浜野水産(片瀬海岸)からシラス漁の未利用魚を活用し、南仏の漁師発祥の郷土料理「スープ・ド・ポワソン」として商品化した。パスタなど同店ランチビュッフェメニューに使用しているほか、5月中旬から浜野水産で家庭用に200g788円で販売している。
きっかけはシェフの菅原拓弥さん(28)と船頭の浜野展行さん(34)がサーファー仲間だった縁。雑談の中で、網にシラス以外の魚がかかっても、値が付きにくく、海に戻している現状を知った菅原さん。地産地消として、仏料理シェフの経験を活かした一案を思いついた。
浜野水産から仕入れた未利用魚、小型のイワシやサバ、コノシロなどを、香味野菜と煮て、こすと、魚介のうまみが詰まった濃厚なスープ「スープ・ド・ポワソン」の完成だ。
菅原さんは「この土地で採れる恵みを無駄なく食べられる」、浜野さんは「活用できていなかった魚に価値を見出してもらえてありがたい」と笑顔を見せた。
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