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プロダイバーで40年来海中を撮影し続け、環境活動家として活動する 武本 匡弘さん 鵠沼石上在勤 66歳

掲載号:2021年9月17日号

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海の惨状、我がことに 

 ○…そこはまるで死の世界のように変わり果てていた。石垣島と西表島の間に位置し、日本最大のサンゴ礁を有する「石西礁湖」。もはや生命の息遣いは聴こえず、白化したサンゴだけが眼前に広がっていた。「こんなにひどいとは。とうとう末期だと感じた」。プロダイバーとして40年来海に潜り、その様子を記録し続けている。「山が枯れれば誰もが騒ぐが、海の中は見えづらい」。伝えたいのは陸からでは分からない惨状の実態だ。

 ○…20代のとき目にした沖縄の海に心奪われた。海底に広がる造礁サンゴ、水面から差す光がカーテンのように揺れ、色とりどりの魚が舞う。「浦島太郎が年を取るのを忘れるのも分かる」、そんな美しさだった。人生を決定づけた体験だけに、その光景が失われゆく現状をただ待つことはできなかった。6年前、40年前藤沢で起業したダイビング会社から一線を退き、気候変動の影響を自ら確認するためヨットで太平洋を航海するプロジェクトをスタート。環境活動家として活動を本格化させた。

 ○…温暖化による影響は、何も南方海域に限らない。相模湾では近年、海藻が消失し”砂漠化”する「磯焼け」が深刻化。沿岸の藻場は様々な生命を育むゆりかごであり、消失は足元の生物多様性が失われることを意味する。水産資源が減少しているとの指摘も久しく「人々の暮らしとも無関係ではいられない」。

 ○…近年は気候変動や海洋プラスチック汚染の実態を伝える講演会にも力を注ぐ。今月25日には生物多様性をテーマにトークイベントを企画。地元の日本画家と初のコラボレーションを飾る。「言葉にできないものを伝えられるのがアートの力。感性を開いて、色々なことを考えてほしい」。そう呼び掛けた。

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