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藤沢 人物風土記

公開日:2026.03.13

「ROCK寿祭2026」を企画運営する「湘南音鳴倶楽部」の代表を務める
小杉 茂さん
茅ヶ崎市在住 60歳

  • 小杉 茂さん (写真1)

大人が楽しむ姿、若者に

 ○…「皆からは『ギースさん』って呼ばれています」と茶目っ気たっぷりに笑う。まとう空気はロッカーそのもの。「湘南にはライブハウスが少ない。だったら手作りで祭りを」と半世紀以上、文化拠点として親しまれてきた藤沢市民会館のラストを飾る音楽イベントを仲間と共に企画運営する。視線の先にあるのは、若者が音楽に夢中になれる遊び場だ。

 ○…東京・葛飾区で生まれ育った。小学5年の時に米国のハードロック・バンド「KISS」をテレビで目にし、ド派手なビジュアルと重厚なサウンドに衝撃を受け、ロックの道へ。中学でギターを手にすると、卒業ライブを巡って校長室に直談判に行くほどの熱血漢だった。高校、大学と進み、「X(現・X JAPAN)」などと共にインディーズシーンの黎明期を駆け抜けた。卒業後は広告の世界へ身を置くも、「組織に縛られるのは無理」と1年半でドロップアウト。1990年に独自のレーベルを立ち上げ、専門誌がないならと『EAT Magazine』を創刊。伝説的バンド「Hi―STANDARD」を世に送り出し、日本のパンクブームを牽引した仕掛け人だ。

 ○…転機は5年前の再婚とコロナ禍だった。「音楽は不要不急」という世間の風潮に憤りを感じると同時に、メンタルを病むアーティストを救いたいと、大学のスクールで2年間猛勉強。湘南に拠点を移し、現在はカウンセラーとしても音楽活動を支援している。

 ○…「僕らが楽しまないと、子どもは大人になりたがらない」。「湘南音鳴倶楽部」の結成は、そんなメッセージをはらんでいる。夢は湘南から世界を驚かすアーティストを輩出すること。還暦が仕掛ける「カッコいい背中」を人生最高の節目に見せるつもりだ。

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