神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2022年9月16日 エリアトップへ

遊行かぶき 26年の歴史に幕 最終公演、9月30日から

文化

公開:2022年9月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
本番に向けて稽古する俳優と指導する白石さん(左)
本番に向けて稽古する俳優と指導する白石さん(左)

 地域に演劇文化を根付かせようと公演を続けてきた「遊行かぶき」が26年の歴史に幕を閉じる。「さよなら記念講演」を月末に控え、脚本・演出の白石征さん(82)は、「ぜひ多くの人に観ていただき、演劇ならではの一期一会の感動を味わってほしい」と話す。

 遊行かぶきを企画する演劇集団「遊行舎」は1995年に結成。当時、地域に根差した文化・芸能活動を行う市民団体「遊行フォーラム」のメンバーの一人だった白石さんが立ち上げた。

 かつて劇作家・寺山修司の編集者で、没後は自ら演劇を手掛けていた白石さん。「藤沢独自の演劇を作ろうと考えた」と振り返る。

 「生活に息づく演劇」も掲げた。演者やスタッフはプロではなく、主婦や学生など市民中心に集めた。会場も説経節と呼ばれる中世の芸能ジャンルにちなみ、遊行寺を選んだ。素人への指導や、劇場ではない会場の大変さもあったが、それ以上に地域性を重んじた。

 その翌年、「遊行かぶき」第1回の公演を同寺本堂で実施。演目は「小栗判官と照手姫」。現世とあの世を超えて苦難を乗り越えて結ばれる愛の物語で、2人の墓が遊行寺にあることから選び、成功させた。

 その後は質の高い演劇を定期的に披露し、チケット枚数にしてのべ5万から6万枚となる多くの人たちに演劇を届けた。市民まつりでの公演や2014年には遊行寺からより大きな市民シアターになるなど認知度を上げ、成長しながら公演を続けてきた。

 そんな中での解散。「私も82歳。スタッフもみな高齢化して区切りをつけようと決めた」と白石さん。だが、成果もあった。「中世5大説経節を全て上演。台本と演出、演劇スタイルが完成した」。次世代に向けては「ぜひ、発掘して再構築してほしい」と願いを託した。



 最終公演の題目は原点の「小栗判官と照手姫」。9月30日から10月2日まで湘南台市民シアターで上演される。前売り券2800円。申し込み、詳細は同舎【電話】0466・34・9841。

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

藤沢版のトップニュース最新6

オフピークに観光客誘導

オフピークに観光客誘導

マイナ事業と連携イベント

12月1日

海の安全守る 使命脈々

海の安全守る 使命脈々

西浜SLSCが創立60周年

12月1日

不登校988人 過去最多

22年度小中学校

不登校988人 過去最多

いじめ1,523件も コロナ影響か 

11月24日

シェアサイクル利用好調

シェアサイクル利用好調

湘南最多 年間利用21万回超

11月24日

悔しさバネに連覇

日大藤沢サッカー部

悔しさバネに連覇

2年連続7度目の県頂点

11月17日

防空壕でキクラゲ栽培

天神町長嶋園芸

防空壕でキクラゲ栽培

通年の出荷を可能に

11月17日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月1日0:00更新

  • 11月24日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2023年12月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook