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公開日:2023.07.28

豊かな表現力育み40回
画家・鈴木さん主催 児童画展

  • 会期前に展示の準備を手伝った児童ら(7月24日)

 西富在住の画家・鈴木敬司さん(68)が主催する「第40回児童画展」が7月30日(日)まで藤沢市民ギャラリー(ODAKYU湘南GATE6F)で開かれている。並ぶのは公民館や福祉施設で指導する約80人の力作600点。児童や障害児・者の表現力開花に長年寄与してきた鈴木さんは「絵を描くことを楽しむ子どもたち、障害者とともに歩んで続けて来られた」と感謝をにじませる。

 画用紙いっぱいに描かれた笑顔やすまし顔の自画像。かたや花びら一枚一枚まで丁寧に油絵具を載せたアジサイ。ハワイの夕暮れの空の変化をグラデーションで表現した力作。自画像や植物、風景などの油彩や水彩画、版画、木工パズルまでさまざまだ。

 手掛けたのは、市内5カ所の公民館や福祉施設で鈴木さんが開く絵画教室に通う児童や卒業生ら約80人。

 児童画展は1979年、絵画・造形講師を務める鈴木さんが児童と知的障害者のための「アトリエKEIJI」を開設したことを契機にほぼ毎年開催してきた。講師歴約45年の鈴木さんは、現在も幼稚園や保育園、公民館などで年間数百人に指導。「技術向上よりもまず、絵を描くことを好きになって楽しんでもらうこと」を一貫したコンセプトにしているという。

 会期前日24日には、夏休み中の児童や保護者、卒業生ら有志25人が搬入を手分けして行った。辻堂公民館の教室に通う澤津宇紗さん(小6)と柿沼仁葉さん(同)は「自分自身で考えて、納得するまで表現することを先生に教えてもらっている。絵を描くことが楽しい」と話す。

 鈴木さんは「子どもたち、ハンディキャップのある人、それぞれが力を込めた作品を見てもらえたら」と呼び掛けた。

 入場無料。午前10時から午後7時(最終日は5時)。問い合わせは同ギャラリー【電話】0466・26・5133。

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