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公開日:2024.01.05
江の島
寒さから猫守りたい
建築士の近藤さんがCF
江の島に暮らす野良猫や地域猫を冬の寒さから守りたいと、島内で宿泊業を営む建築士の近藤航宇さん(41)が防寒用の「外猫ハウス」を作るプロジェクトを始めた。昨年末開始したクラウドファンディング(CF)はすでに目標額の30万円を突破。今月中にも設計し、自敷地内に設置するという。目指すのは、猫好きとそうでない人、そのどちらもが望む、島から野良猫が少なくなる未来だ。
島内のそこかしこで日向ぼっこをしたり、毛づくろいする愛らしい姿。観光客や猫好きからは人気だが、一方で餌や糞尿などの問題から敬遠する島民も少なくない。
野良猫は元々、島外から持ち込まれた捨て猫だ。島内には猫を捕獲し、不妊手術後に元の場所に戻す「TNR活動」の募金箱や活動するボランティアもいるが、生息数など詳しい実態は分かっていないという。
発端は、近藤さんが4年前、旅行者向けの宿泊施設を島内に開業して。庭を毎日のように猫が横切り、中には餌をねだったり懐く猫もいたが、春先に顔ぶれが変わっていることに気が付いた。
「厳しい冬を越えられない子猫や病気、けがの猫がいる。寒さをしのぐ場所を作りたい」。その趣旨に賛同の輪が瞬く間に広がった。既製品は断熱性や耐久性に乏しいため、設置する「外猫ハウス」は近藤さんが自費で設計。4匹分のヒーター付きシェルターを想定しており、CFで募った資金は製作費に充てる。
野良猫減らしたい
「猫を守りたい人と猫を迷惑に思う人、どちらも野良猫をこれ以上増やしたくないと思っている」と近藤さん。
シェルター設置後はウェブカメラを使って猫たちの情報を収集。活動団体や獣医師、行政などとの連携も視野に、データを活用できないか模索するつもりだ。
「最終的には製品化して各地の活動団体に提供すれば全国で減らせるかもしれない。野良猫は人間の都合で作り出した課題。猫にとってより良い未来が提供できたら」
CFは引き続き、専用サイトの「READYFOR」で受け付けている(1月20日まで)。
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