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藤沢 スポーツ

公開日:2025.09.05

湘南格闘クラブ 須山さんと土屋さん
2人は良きライバル
キックアマ大会でワンツーV

  • 湘南格闘クラブ藤沢ジムで互いの肩を組み、ガッツポーズをとる須山さん(右)と土屋さん

 「アマチュアキックボクシング全国大会2025」が先月18日、後楽園ホールで開かれ、小学5・6年男子31kg級で鵠沼東の「湘南格闘クラブ」(岡林章会長=人物風土記で紹介)に所属する鵠洋小6年の須山翔太さんが優勝、腰越小5年の土屋空蓮(あれん)さんが準優勝に輝いた。「決勝で戦おう」という約束が実現した2人。勝敗関係なく相手をリスペクトしている。

 アマチュアキックボクシング全国大会2025in後楽園ホール実行委員会が主催する大会。地区予選を勝ち抜いた選手が日本一を目指し、男女階級別に分かれて計162試合、総勢200人が熱い戦いを繰り広げた。

 須山さんと土屋さんがエントリーした小学5・6年男子31kg級では11人が、1分30秒・2ラウンドで争った。決勝では、須山さんが土屋さんの放つミドルをもらうことなく、首相撲で試合をコントロール。判定勝利でリングの頂点に立った。須山さんは「仲間同士で戦いづらかったけれど、何とか勝ててうれしい」とほっと胸をなでおろす。

 ジム内で小さな体に大きな存在感を放つ2人。

 須山さんは父親の勧めで小学3年からキックボクシングを始めた。ストレートや前蹴りなどを武器に、現在の戦績は37戦26勝10敗1分と好結果だ。練習は週4〜5日。中学生男子など格上の相手とスパーリングすることも。「戦いが好き。もっと強くなりたい」という純粋な思いが日々格闘スキルを高めている。

 1つ年下の土屋さんは小学3年の時、テレビで格闘技の試合を目にし、衝撃を受けた。「おもしろそう」と親を説得し、ジムへ。試合で勝てたことでますます自信につながり、競技に没頭した。戦績は31戦23勝7敗1分と須山さんに引けを取らず、鋭いキックを得意とする。「攻めの試合ができている。自分は見合ってしまうことが多いから」と須山さんも太鼓判を押す。土屋さんも「勇気のいる回し蹴りなど自分ができない技も操るのですごい」と返し、互いを高め合う関係だ。

 あこがれの選手は、須山さんが吉成名高選手、土屋さんが安保瑠輝也選手。共に第一線で活躍するプロだ。「いつか大きな大会でベルトを獲りたい」と声をそろえる2人。キリリと結んだ口元から真剣さがうかがえる。余韻に浸る間もなく、次戦に向けて「きつい」というサーキットトレーニングをこなす。しなやかな才能とたゆみない努力で進化していく。

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