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藤沢 文化

公開日:2025.10.31

商店街が大好きだ Vol.7
街灯照らす日々の生活
六会商店会 北橋節男さん

  • 管理に力を入れる街灯と北橋さん

 満員に近い小田急電鉄江ノ島線の車内から、多くの若者たちが降りていく――。六会日大前駅の、いつもの朝の風景だ。日本大学生物資源科学部のキャンパスがある六会地区は、学生が伸び伸びとキャンパスライフを楽しむ空気感と、地元商店や事業者、地域住民が生き生きと暮らす空気感が共存している。

 「六会商店会」は、そんな駅のすぐそばにある。「古くからある商店会なんだ」と話すのは、銭湯「栄湯湘南館」店主の北橋節男さん(66)だ。商店会発足は1951年と70年以上経つ。「昔から馴染みの人が多い。親の代からのつながりだったり、そこから跡を継いで経営したり」と、商店会の絆は強いようだ。

 実際加盟している店舗を見ると、35年以上続く美容室やベテラン職人が腕を振るう中華料理屋、50年以上続く写真館といった顔ぶれが並ぶ。一方で、勧誘の効果もあり新しく加わる店も。今年は2軒の店が商店会のメンバーになり、現在の加盟店は33店舗になった。

 行っている主なイベントは2つ。「歳末ありがとうセール」とクリスマスに合わせた駅前の「六会イルミネーション」だ。市民センターや自治会などと協力して行うイルミネーションの点灯式では、地元高校や大学の有志によるパフォーマンスなどもあり、見応えたっぷり。

 また商店会として最も力を入れるのは街灯の整備だ。壊れたら順次修繕し、まちに街灯と明かりを残し続けることは欠かせない事業。

 「一番活気があったのは昭和の頃かな」と北橋さん。それでも「皆元気を出して、盛り上げていこうとがんばっている」と話す。商店街を照らすのは街灯だけでなく、人々の心に灯る明かりでもあった。

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