鎌倉版 掲載号:2011年2月18日号
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2月23日(水)から横浜高島屋で個展を開催する日本画家 福井良宏(りょうこう)さん 大町在住 55歳

洋画から日本画の世界へ

 ○…個展「鎌倉・四季の詩」では、寺社や小路などの鎌倉の風景を展示。開催時期にあわせ「春を感じて欲しい」と桜のある風景を中心に20点以上を描いた。

 ○…洋画家の父を持ち「幼い頃から描くことは好きでしたし、画家になりたいとは思っていた」。一方で「絵描きとしての父親の苦労も知っていたから」と学生時代はデザインを専攻。「若い絵描きは絵だけではとても食べていけない。それでもデザインなら、絵に近い距離」と洋画作品を描きためながら広告図案などの仕事を手がけた。

 ○…画家としての転機が訪れたのは20代半ば。それは東京セントラル美術館での初の個展でのこと。やってきた父の知人の鑑定員に「突然『君は洋画より日本画向き』と言われたんです」。最初は呆気にとられたが「画風に迷いを感じていた」こともあり、1週間後には鎌倉を離れ、日本画を学ぶため単身京都へ。下宿生活が始まった。洋画とは大きく異なる日本画の技術をゼロから習得。その時代を「青春そのもの」と語るが「夢中で絵に打ち込んだ、というワケでもなかった」と笑う。「あまり絵も描かず、先生にもよく怒られた。大家さんも『私の絵を買う』という建前で小遣いをくれましたっけ」と世話になった人たちを想い、当時を懐かしむ。京都で5年あまりを過ごし、父の死をきっかけに再び鎌倉へ。

 ○…「鎌倉で50年近く過ごしている」画家が描く風景は、精微なタッチながらもデフォルメや想像の世界が加えられた幻想的な情景が印象的だ。洋画家で、兄の良佑さんとは兄弟展なども行っている。

 ○…家では1女2男のお父さん。美術部員で中学2年の長女は絵が好きなようで「同じ頃の私より上手いかも」。「私の父は『絵は人に教わるものじゃない』が口癖だったが子ども達が絵の道に進みたいというのなら、描き方のヒントはあげるし、応援はしてあげたいですね」と微笑んだ。
 

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