鎌倉版 掲載号:2018年6月8日号
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東京バレエ団のプリンシパルダンサー 上野 水香さん 鎌倉市出身

「原点の地で最高の踊りを」

 〇…鎌倉が世界に誇るプリンシパルが、5年ぶりに地元への凱旋を果たす。6月16日(土)に鎌倉芸術館で開催される東京バレエ団公演『白鳥の湖』で、主役のオデット(白鳥)とオディール(黒鳥)を演じる。「私自身、最も多く踊ってきた作品の一つ。日常では感じることができない、愛と夢の世界を舞台上で表現出来たら」と微笑む。

 ○…鎌倉で生まれ育ち、5歳でバレエを始めた。転機は15歳で挑戦したローザンヌ国際バレエコンクール。スカラシップ賞を受賞し「プロになれる、という自信が初めて生まれました」と振り返る。モナコのバレエアカデミーへの2年間の留学などを経て2004年に東京バレエ団に入団すると、数々の公演で主演し、日本を代表するダンサーの一人として活躍してきた。

 ○…「上手く踊れると先生や家族が喜んでくれる。そのことがうれしかった」という幼少期。やがて「ステージに立つ喜び」が、厳しいレッスンを乗り越えるモチベーションとなった。トップダンサーとして走り続けてきた現在でも、その気持ちは少しも変わらない。「バレエは観客がいて初めて成立するもの。常に観客の皆さんと心を通わせ、エネルギーをもらいながら踊っています」

 〇…国内外を飛び回る慌ただしい日々にあって、故郷は常に身近で特別な場所だったという。今でも気が向けば稲村ヶ崎や七里ヶ浜まで車を走らせるそうで「海を眺めながらボーッとすることが一番のリラックス法なんです」と笑う。今回の公演を前に「実家にも近い芸術館は『いつか踊ってみたい』場所でした。5年前の『ジゼル』で夢が叶い、その時にも演者と観客の距離が近い、素晴らしい劇場だと感じました。今できる全てを、地元鎌倉の皆さんにお見せしたい」と意気込んだ。

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