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建長寺住職・臨済宗建長寺派管長で4月1日から鎌倉市仏教会会長に就任した 吉田 正道さん 山ノ内在住 79歳

掲載号:2019年4月26日号

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世間に開かれた寺目指す

 ○…市内107寺院が加盟する鎌倉市仏教会会長に4月1日付で就任。8日には釈迦の生誕を祝う花まつりを建長寺で開き、約20人の僧侶がお経を唱える厳かな雰囲気に多くの参拝者が手を合わせた。「地域の方々と一緒になって鎌倉を盛り上げていきたい」

 ○…岐阜県出身。林業を営む家に、5人きょうだいの3人目として生まれた。8歳の時、父親ががんで他界。遺言には「家系に僧侶がいること」「次男を仏門に入らせること」が書かれており、それに従い愛知県の臨済宗妙心寺派宝光寺に預けられた。毎朝境内を清掃し、お経を唱えてから学校へ行く日々。「冬場は手足があかぎれだらけになった。つらかったけれど、私がおねしょをすると黙って布団を洗ってくれる優しい住職が心の支えとなってくれた」と懐かしむ。

 ○…高校卒業後、京都の建仁寺や東京の寒光寺で、睡眠わずか3時間という厳しい修行を経験。42歳の時、その人柄を建長寺の先代管長に見込まれ、修行する僧侶を道場で指導する僧堂師家として寺に招かれた。5年後の1987年、240代目建長寺派管長を受け継ぐことに。以来、これまで育てた弟子は300人以上に上る。「全国からたくさんの人が足を運ぶ寺院の長になる強い重圧があった。気付けばもう32年。早いものですね」と穏やかな表情で語る。

 ○…日本各地の寺院から招かれ、法要や座禅会などのイベントに参加する。忙しい日々の息抜きは書道と漢詩を作ること。「自分と向き合い鍛錬することで心が洗われる」という。全国的に「寺離れ」が進む今だからこそ「寺を地域に開かれた存在に」と説き続ける。「和尚は世間に生かされているもの。寺の敷居を高くしてはならない。頭を低くして一生懸命、目の前の行に打ち込まなければ」

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