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「鎌倉大根」の魅力知って 市民団体がブランド化目指す

文化

掲載号:2019年12月6日号

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町田代表(左)と団体メンバーら
町田代表(左)と団体メンバーら

 由比ヶ浜や材木座海岸に自生する浜大根を「鎌倉大根」と名付け、ブランド化を目指す動きが始まっている。活動の中核を担うのは市民団体「鎌倉だいこん未来研究クラブ」(町田隆彦代表=人物風土記で紹介)。鎌倉の新たな名産品を誕生させるべく奮闘中だ。

 鎌倉大根の歴史は、今から約800年前にさかのぼる。佐助稲荷神社の「大明神縁起」によれば、鎌倉時代中期の1230年、日本では異常気象が発生。大飢饉となって、鎌倉でも多数の死者が出た。

 そんな危機的な状況を救ったのが鎌倉大根だった。辛み成分の強さが特徴のこの大根は毒消しの効果があり、疫病の蔓延を防いだという。

古来種の種から栽培

 こうした歴史ある鎌倉大根を復活させようと立ち上がったのが佐助稲荷神社にほど近い大根料理店「福来鳥」の店主・佐藤祐実那さん。20年前の開店当初、縁起に記された逸話を知って感銘を受け「鎌倉大根を復活させたい」と毎日のように周囲に話していたという。

 佐藤さんの熱意は多くの人の耳に届き、総務省地域力創造アドバイザーで「地産地消の仕事人」と呼ばれる大竹道茂さんの協力のもと、プロジェクトは2013年に、鎌倉大根の種探しからスタートした。

 DNAなどを分析した結果、鎌倉大根は由比ヶ浜や材木座海岸に自生する浜大根であることが判明。佐藤さんは神奈川県農業技術センター研究課長の原康明さんや関谷にある農家「山森ファーム」の山森金雄さんなど、プロジェクトに賛同する人とともに海岸で古来種の種を採取し、市内各所で栽培を開始した。

商品化も期待

 現在は市民団体「鎌倉だいこん未来研究クラブ」として、メンバー100人以上が勉強会や品評会などを開き、互いに生産技術を高め合っている。育てる人や環境により出来栄えはさまざまで今後、形や味の平準化や栽培用の畑を増やすなどの課題もあるが、クラブメンバーは鎌倉の名産品としてブランド化を目指しているという。

 11月30日には市福祉センターで収穫祭が行われ、地元飲食店らとの試食会では、大根の葉が入ったそばや和牛の大根おろし添えなどに、約60人のメンバーが舌鼓を打った。山森さんは「今年は台風に2度襲われたが、野生種だけあり生命力が強く生き残った。商品化の可能性は十分にある」と期待を込める。

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