清流の息吹を訪ねて 鎌倉淡水魚紀行vol.1 盛夏のアユ(初編)
7〜8月になると、神戸川のアユ達はすっかり大人になり、2つの大きな変化が表れます。
まず1つは、アユの性格。餌場となる苔岩に自分の縄張りを持つようになります。もしそこに別のアユが侵入しようものなら、排除すべく執拗に追いかけ回す光景が見られます。そしてもう1つは、アユのシンボルでもある黄色の斑紋がくっきり目立ち、全体的にも美しい色調になります。
初夏の観察では、清流の水辺を踊る若アユ達にフォーカスを当てておりましたが、それが盛夏になると、成長した個々の縄張り争いに目がいくようになりました。
このように季節とアユの成長に応じて、観察ポイントや撮影テーマが大きくが変わっていくことがあります。アユを語るにはそれだけ「夏」という季節は重要であって、「夏なしにアユは語れない!」と言っても決して過言ではありません。炎天のもとで繰り広げられるアクロバットな水中戦は見ものです。ただし熱中症対策は十分に。
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