鎌倉市は11月１日から、運転免許証を返納した高齢者に対し、バスの割引乗車券購入やタクシーを利用する際に使用できる２０００円分の助成券を交付する事業を始める。高齢ドライバーによる事故を防止するとともに、外出支援にもつなげたい考えだ。
鎌倉市の調べによると、市内で免許を保有している65歳以上の高齢者は約５万人（２０１９年10月）。近年、高齢ドライバーによる事故が相次いだこともあり、免許を自主返納する人は増加傾向で今年も７月までに５６４人が返納した。
市は返納をより促進するとともに、高齢者の外出機会を増やそうと、バスやタクシーに乗車する際に利用できる助成券の配布を決めた。
対象となるのは満65歳以上で、２０２０年４月以降に全ての運転免許証を返納した人（20年度に限り４〜９月に返納した人は来年３月まで申請可能、満64歳で65歳になる直前の免許更新期間中に返納した人も含む）。
申請方法は、返納の際に警察署で申請書を受け取り、市高齢者いきいき課に郵送または持参を。また４〜９月に返納した場合は、同課に電話連絡すれば自宅に申請書が郵送されるほか、市ホームページからもダウンロードが可能。
受け付けられると、高齢者向けバス割引乗車券の購入やタクシーの初乗り料金に使える２０００円分の助成券（５００円４枚つづり）が２年間交付される（次年度分は改めて申請が必要）。助成券の有効期限は発行年度の３月末まで。
助成券が使えるバス、タクシー事業者等については、市高齢者いきいき課【電話】０４６７・６１・３８９９へ。
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