家庭などで余った食品を集め、必要とする人や施設に届ける「フードドライブ」事業に取り組む(一社)ふらっとカフェ鎌倉は、生活困窮者らが必要な時に食品がもらえる「フードパントリー」の実施に向けた準備を進めている。それに伴い鎌倉市は、その活動資金をふるさと納税を通じて寄付できるガバメントクラウドファンディング(GC)を開始した。
ふらっとカフェ鎌倉は市からの委託を受け、市民らから寄せられた食品を福祉センター内の倉庫「フードバンク」で管理。同団体主催の集いの場「ふらっとカフェ」などの料理に活用するほか、困窮しているひとり親家庭へ食品を届ける活動も実施してきた。
活動を通じて「1日1食で過ごしている」という親子と出会った渡邉公子代表。「継続的な支援が必要と感じた。必要な時に食品を届けられる仕組みはないかと考えていた」という。そこで出合ったのが「フードパントリー」だ。
パントリーとは、キッチンに隣接した食品保存庫のことで、生活が苦しい人が必要な時にフードパントリーに立ち寄れば食品をもらえる仕組み。「まずは日にち限定での食品の配布会やテイクアウト・デリバリーからスタートし、ゆくゆくは常設での支援を目指したい」と話す。
市からの提案で、配達や管理費などの活動資金をGCを活用し募ることになった。期間は11月15日(日)までで、目標金額は100万円。渡邉代表は「ボランティア活動のため、配達担当者にガソリン代も渡せない状態。協力が得られれば活動の幅も広がる」と話す。
給付金申請が増加
市によれば、離職等で困窮している世帯のための住居確保給付金の申請数は、昨年度は1件だったのに対し、今年度は8月末までで252件と大幅に増加。「9月以降も申請者は多く、困窮している人はかなりの数いると考えられる」という。
寄付の詳細は上記へ。
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