神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2020年11月6日 エリアトップへ

手話通訳士で10月から市長定例会見の同時通訳を担当する 春吉 陽子さん 山崎在住 41歳

公開:2020年11月6日

  • X
  • LINE
  • hatena

「耳」となり寄り添い支える

 ○…毎月1回、市長が開いている定例記者会見。10月から導入された手話通訳を担当している。「記録に残る上に多くのメディア関係者がいるので毎回すごく緊張します。コロナ禍でこれまで以上に情報が大切になるなか、きちんと内容が伝わるよう準備して臨みたい」と笑顔を見せる。

 ○…手話との出合いは高校生の頃。社会福祉協議会の講座に参加し「外国語を学ぶような楽しさがあった」。その後は手話から離れていたが、東日本大震災が発生し「人生でやり残したことがあるのでは、と考えさせられました」。そんな時、当時住んでいた江戸川区で開催されていた手話講座に通うようになり「のめりこんだ」。生まれ育った鎌倉に戻った後、2018年に手話通訳士の資格を取得。同年から市障害福祉課に勤務し、来庁者への対応のほか、要約筆記や手話通訳者を必要とする人へのコーディネートなどを行う。

 ○…夫も聴覚障害者で、その必要性を誰よりも理解しているだけに「今の仕事を応援してくれている」という。ただ、他者の人生の重大な場面に数多く立ち会い、気苦労も絶えないだけに「内心はすごく心配してくれているみたい」とも。それでも「自分が関わった人たちが、主体的に社会参加するきっかけを一つでも作れたら」と噛みしめるように語る。

 ○…学生時代から舞台が好きで、コンテンポラリーダンスの公演などによく足を運んでいたという。最近はフィギュアスケートの紀平梨花選手や宇野昌磨選手を応援する。「身体表現に興味があったことが、今につながっているのかも」と笑う。手話は「福祉」の面が強調されがちだが、文法など独自に発達した部分があり「言語」としても奥が深い、という。「まだまだ勉強ですね」

鎌倉版の人物風土記最新6

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

田原 充さん

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」のセンター長を務める

田原 充さん

腰越在住 50歳

3月15日

小畑 洲士さん

中高生探究コンテスト2024で最優秀賞を獲得した

小畑 洲士さん

御成町在住 17歳

3月8日

金子 伊吹さん

駒澤大学陸上競技部に所属し、第100回箱根駅伝の5区に出場した

金子 伊吹さん

笛田在住 22歳

3月1日

佐々木 心音さん

世界遺産検定「マイスター」に、県内最年少で合格した

佐々木 心音さん

清泉女学院高校 16歳

2月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook