みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)の会長に就任した 大村 貞雄さん 二階堂在住 84歳
やるなら「とことん」
○…約2500人が会員に名を連ねる「みらいふる鎌倉」(鎌倉市老人クラブ連合会)の会長に、この春就任した。実は、会長を務めるのは3年ぶり。「前回は心臓の病気で会長を途中で辞めさせてもらった。でも、会長をおりたら元気になってね」と笑い、再び要職に復帰した。
○…「楽しくなければ、みらいふるではない」。「未来」と「フル(満ちた)」を掛け合わせた団体のトップは、シニア世代の先頭に立って人生を謳歌する。年間行事は盛りだくさんで、6月の群馬への日帰りバス旅行には270人が参加。今後もグラウンドゴルフ大会に教養講座、カラオケ大会、芸能祭と企画が目白押し。組織としては市内を5つの地区に分け、それぞれの地区でもクラブ活動が活発に展開され、地域の連携を深める一助となっている。
○…二階堂で生まれ育ち、小学生の時に戦争を経験。野山へ食料探しに出かけたり、魚屋や豆腐店で働いたりして一家を支えた。中学卒業後は日産自動車の養成所で整備の技術を学び、そのまま就職。生産ラインに並ぶ製造機械の企画などを担った。35歳で転機が訪れる。応援していた鎌倉市議会議員が病に倒れ、急きょ後継者として立候補。「わずか2カ月の準備だった」という初の選挙で当選し、8期32年、67歳まで市議を務めた。「市民の声に耳を傾け、住みよいまちづくりを」。議員を引退後も、その思いは変わらない。
○…現在のもっぱらの楽しみは、グラウンドゴルフ。週に3回、仲間たちと汗を流す。「やると決めたらとことんやる」。それが信条だ。会員が減少傾向にあるみらいふるについても、「現状の課題に向き合い、皆さんが楽しめる基盤を強化していきたい」。再び気合が入った。