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鎌倉版 公開:2023年10月27日 エリアトップへ

地域を守る消防団 充足率9割 定数割れ続く

コミュニティ社会

公開:2023年10月27日

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林野火災を想定した消防団の訓練=22日・野村総合研究所跡地
林野火災を想定した消防団の訓練=22日・野村総合研究所跡地

 普段は仕事や学業、家事などをしている一般市民が、災害発生時には消防車両に飛び乗って現場に急行し、消火活動。地域を守る一役が消防団員だ。鎌倉市消防団には、2023年10月時点で402人の団員が所属し、災害現場での活動や台風襲来時の見回り、イベントでの警備などに携わる。11月の秋季火災予防運動を前に、市消防団の現状について調査した。

 市内各地で28の分団を構成し、計402人が所属している市消防団。4月時点での団員の平均年齢は42・5歳で、神奈川県全体の46・1歳と比較しても若い。年代別では、40代が167人と全体の42%を占め、50代112人、30代78人、20代19人、60代以上16人、10代1人と続く。就業場所別では、市内が246人、県内101人、県外46人。業種別に区分するとサービス業が79人と最多で、建設業73人、製造業57人となっている。

 活動内容としては、火災現場への出動が年間約30件で、台風や洪水発生時の見回り、イベントでの警備なども担う。

女性や外国人も在籍

 地元の男性が活動しているイメージの強い消防団員だが、市消防団には7人の女性団員が在籍する。そのうちの1人が小山絵未瑠さん(18)。大学で救命救急について学ぶ傍ら、将来は鎌倉市消防本部の隊員になることを夢見ている。「大学の講義で消防団のことを知って自ら志願した。消防士の現場活動を知れる貴重な機会」と目を輝かせる。

 市消防団には、外国にルーツを持つ隊員も在籍。バングラデシュ出身のシャリフ・ジャファルさん(44)は、山ノ内の消防団に加入して4年目。23年前に来日し、さまざまな地域活動に関わってきた。「災害が起きた時に、家族を守れるように消防団に加入した。地域のことをもっと知りたい」

団長「頼られる存在に」

 在籍する人の裾野が広がる一方で、「団員の確保」が喫緊の課題だ。団員数は16年の427人から年々減少し、23年4月には400人を下回った。その後少し増え、直近では402人に。しかし、市の条例で定める定数440人に対し、38人不足している状況だ。

 全体で見ると不足しているものの、分団によって差がある。市消防本部は、「定数を満たしている地域の分団は、家族代々や知り合い同士で加入していたり、行事が活発であったりする傾向がある」と分析する。

 市消防本部では、消防団員を随時募集している。市内在住の18歳以上で、心身ともに健康な人が対象。宗田和弘団長(62)は、「地域に頼られる存在を目指していきたい」と話す。

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