鎌倉 経済
公開日:2023.12.08
村岡新駅
鎌倉市の負担3億円増
JR東日本が整備費公表
JR東海道線の大船―藤沢間で開業を予定する「村岡新駅(仮称)」を巡り、鎌倉市は12月5日に市議会全員協議会を開き、JR東日本が同日に公表した詳細設計による駅整備事業費(速報値)が、2020年度発表の150億円から9億円増の159億円になることを報告した。これに伴い鎌倉市の費用負担も、約3億円増加する。
新駅設置に向けては、神奈川県と鎌倉市、藤沢市、JR東日本の4者が22年に基本協定を締結。費用負担の割合を県が30%、鎌倉と藤沢両市がそれぞれ27・5%、JRが15%と定めた。20年度時点の鎌倉市の負担は41億2500万円で、今回の増額により43億7500万円に。区画整理事業の土地売却などで得られる37億円を除くと、駅整備事業費の直接負担額は約4億円から約7億円に増加した。
費用負担の増加について松尾崇市長は、「工事費の圧縮に努めてきたが、物価高騰を受けて増額を余儀なくされた」と説明。駅舎やホームの建設に係る費用が、9億円増となった。
村岡新駅は、今年度中に詳細設計を完了し、24年度以降に着工。2032年頃の開業を目指している。
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