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鎌倉 人物風土記

公開日:2024.02.23

世界遺産検定「マイスター」に、県内最年少で合格した
佐々木 心音さん
清泉女学院高校 16歳

背を向けずに挑戦

 ○…NPO世界遺産アカデミーが主催する世界遺産検定で、最上級の「マイスター」に合格。現時点で県内最年少の合格者で、県内唯一の高校生マイスターとして認定された。1級合格者に受験資格が与えられるマイスターだが、1級では4度の挑戦の末に合格。マイスターには一発合格で、「結果を知った時は信じられなかった。合格に満足せず、世界遺産を発信する立場になるために探求を続けたい」。

 ○…清泉女学院高校の1年生。中学1年の地理の授業で、世界遺産と出会う。当初は、「人類共通の遺産」という理念に「いろんな価値観があるのに」と疑問を抱いていたが、平和の砦として世界共通で守ることへの魅力を感じるようになる。同年には検定試験に初挑戦し、足かけ4年でマイスターまで上り詰めた。1199ある世界遺産をすべて把握するのは至難の業だが、日本とのつながりや好きなポイントを見つけることで、理解を深めてきた。

 ○…学校では管弦楽部に所属し、トランペットを担当。中学では、生物部でミジンコの研究、手工芸部で「得意ではなかった」裁縫にも挑戦してきた。また鳥は苦手だったが、一目惚れしたことで文鳥を飼うようになり、「今ではカラスを見ても平気ですよ」と笑う。夢中になれることに没頭しながら、苦手なことにも背を向けずに挑戦。克服し続けることが、次第に成果にもつながっている。

 ○…「私に世界遺産を与えてくれた恩師」と話すのが、世界地理担当の北宮枝里子教諭。授業では新しい発見の連続で、オンラインで何度も巻き戻して視聴するほどのめり込んだ。将来目指すのは、「世界遺産と教育を融合した研究」。探求を続けながら、発信方法を模索していく。

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