学生団体「ニューコロンブス」の船長を務める 菅野 匠吾さん 西御門在住 20歳
感謝が生む積極性
○…鎌倉を拠点に地域振興や環境活動に取り組む学生団体「ニューコロンブス」の4代目船長に今年4月就任。ビーチクリーンや農作業、学童での催し、銭湯での高齢者スマホサロンなど、企業や行政などとタッグを組みながら、鎌倉を盛り上げる活動を展開する。自身は昨年4月に入会し、「遠い存在と思っていたボランティアも、いざ入ってみると気軽で楽しい」とやりがいを持つ。学生団体のブームを作ることが密かな野望で、部活やアルバイトなどに続く選択肢として学生たちに浸透させたい。
○…前船長の池田大和さんとは、第二小・第二中時代の同級生。池田さんの活躍をSNSで知り、「すごいことをしている」と刺激を受けた。助っ人として参加した学童のイベントが楽しく、入会後はニューコロンブスの活動にほぼ毎回出席する。活動期間は1年と短いものの、池田さんから「菅野の色を出してほしい」と船長を託された。「一歩踏み出せたのは大和のおかげ」と話し、親友・上司・先輩のような存在という池田さんを慕う。
○…柏陽高校を卒業し、立教大学文学部に進学。母の影響で幼い頃から読書が好きで、大学では文芸思想を学ぶ。本に囲まれながら仕事をするのが夢で、「書店でも出版社でも、少しでも本に関わっていたい」と目を輝かす。
○…130人のメンバーを束ねる重責を担うが、「大変な思いはない」ときっぱり言い切る。その言葉には、「皆がしっかりしていて、いつも助けてもらってばかり」という感謝の気持ちが込もっている。船長としてのスタンスは、「失敗を決して責めず、怒らないこと」。学生だからこそできる積極的な取り組みを、縮こまることなく引き出していく。