第101回箱根駅伝に出場した 栗原 舜さん 西鎌倉在住 22歳
果敢に攻める
○…大学4年の最後に掴んだ夢舞台。箱根駅伝の切符を逃した大学の選手で結成された関東学生連合チームに選ばれ、1月3日の復路で小田原〜平塚の7区を走った。「序盤から果敢に攻める」。18番目でたすきをもらうと、すぐ前の2校に追いつき引き離す。しかし11・6キロ地点の上り坂で失速し、一度離した選手に抜き返される。その後は粘り、前の選手が見える位置でたすきを渡し、区間16位相当の成績で走り終えた。
○…手広中出身。「日曜日が休みだったから」と、小学4年から続けるヨットと兼任できる陸上競技部を選んだ。ヨットは中学3年の世界大会出場で一区切りし、進学先の三浦学苑高、明治学院大で陸上競技を続けた。突出した選手ではなかったが、大学3年の箱根駅伝予選会が転機となる。目標を2分近く短縮するタイムでハーフマラソンを走り、上位選手と初めて肩を並べた。「最初から離されていたら勝負にならない」。前半型のスタイルを貫いてきた。
○…「今までに味わったことのない声援だった」。明学有志の応援団だけでなく、国府津と大磯の2カ所では、恩師で手広中元顧問の池田克行さんらが「舜 全力手広中」の横断幕でエールを送った。池田さんの手広中での教え子が箱根駅伝を走るのは、これで3人目。大会後には中学のチームメイトが集まり、連合チームに選ばれてからずっと我慢していたお酒も解禁した。「これまでの集大成を見せることができた」と、恩師や先輩に感謝を伝えた。
○…大学卒業後も実業団で競技を続ける。その前に控えるのが鎌倉市の代表選手でたすきをつなぐ、2月9日のかながわ駅伝だ。昨年は1区2位の好成績で、今年もエントリー。監督は、恩師の池田さんが務める。
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