鎌倉市市民活動センター運営会議のセンター長を務める 渥美 貴司さん 梶原在住 62歳
出会いと学びに心躍る
○…約340の登録団体を縁の下で支える鎌倉市市民活動センターのセンター長に就任して1カ月。「毎日が勉強」と忙しくも充実した日々を振り返る。「皆さんの鎌倉愛は本当に凄い。一緒に活動を盛り上げたい」。口調は穏やかなれど、近隣他市の支援団体に熱心に視察に赴くなど鎌倉への情熱は負けていない。
○…仕事ばかりではなく、まちのために何かしたいと思っていた矢先に知人から「やってみない?」と勧められてセンター長の公募に手をあげた。「久しぶりに小論文を書きました」と頭をかく。テーマは「市民活動が必要とされる理由」。自由で柔軟な発想の活動や、共通の目標を追う仲間づくり、そしていつまでも成長を実感できる。その一助となりたい。思いのたけをぶつけた論文は審査員の心に響いた。
○…東京都出身。金融機関に就職し、転勤が続く中で神奈川を知った。「山に海に都市と何でも揃っていて、都内のようにごちゃついていない」。大手飲料メーカーに転職し経営企画や雇用責任者なども担った。肩肘張らず、胸襟を開いて相手の声に耳を傾ける懐の深さはここで身に付いた。社宅があった縁で鎌倉に住み、穏やかなこのまちにほれ込んだ。独立した長男長女も孫たちと鎌倉に住む。「今度長男の方に2人目の子どもが生まれるんだ」と、一瞬重責を忘れ頬が緩む。
○…約30年続けているジョギングがリフレッシュの秘訣。鎌倉の山坂は「ちょうど良い運動量」と、2時間程汗を流す。じっくり周囲を見渡せるから、知らなかった店や面白い建物などの発見が毎回あるという。センターでも毎日登録団体のメンバーが顔を出す。学びと出会いは、新しい発見と同じ。明日はどんな瞬間があるのか、刺激的な毎日に心が躍る。
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