鎌倉 社会
公開日:2025.12.26
鎌倉市
手話リンクを導入
県内市町村で2例目
鎌倉市が12月12日から、耳の不自由な人や発話が困難な人などがデジタル端末のテレビ電話を使って手話通訳オペレーターを介して市庁舎の窓口に問い合わせできる仕組み「手話リンク」を導入した。県内の市町村では藤沢市に続き2例目。
市では現在、障害福祉課に手話通訳相談員が2人配置されており、聴覚に障害のある人などから相談や手続き依頼があった際に各課の窓口で手話通訳を行っている。
手話通訳相談員が対応できない場足は、職員が筆談などで対応していたが、やり取りに時間がかかっていた。
そこで市は、鳥取県や神奈川県、藤沢市などで導入されていた(一財)日本財団電話リレーサービスが提供する手話リンクの導入を決定。これまでは来庁しなければならなかった人が、自宅にいながら各課の担当者とつながれるようになった。
利用方法は、【1】パソコンやスマートフォンなどで市ホームぺージに設けてある「手話リンク」のバナーをクリック【2】テレビ電話で手話通訳オペレーターにつながり、問い合わせ先の窓口や相談内容を手話で伝える【3】オペレーターが各課の担当者に相談内容を伝え、回答を聞く【4】オペレーターが利用者に手話で回答する――といった流れだ。
通常、電話リレーサービスを利用するには事前登録が必要だが、手話リンクは登録が不要。利用者は手話リンク利用料や通話料が無料だが、インターネット通信料は別途自己負担となる。
同課では、手話リンク導入後も、これまで同様に窓口での対面相談を引き続き受け付けていくとした上で、「鎌倉市の条例が掲げる共生社会の実現を具体化するもので、手話を必要とする方が来庁せずに市役所に問い合わせできる環境整備の一環。気軽に利用していただけたら」と話す。
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