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公開日:2026.01.16

旧諸戸邸
多世代集う「地域食堂」へ
官民連携で再始動

  • 1980年に鎌倉市に寄贈された旧諸戸邸

  • 協定書を手にする渡邉代表理事(中央)

 鎌倉市は1月7日、長谷にある国登録有形文化財「旧諸戸邸(旧鎌倉市長谷子ども会館)」の保存活用事業について、(一社)ふらっとカフェ鎌倉(御成町・渡邉公子代表理事)と基本協定を締結した。明治末期の貴重な建築遺産を保存しつつ、新たに「子ども食堂・地域食堂」として利活用し、多世代が交流できる地域拠点の形成を目指す。共用開始は2029年度の予定。

 旧諸戸邸は、1908(明治41)年に福島浪蔵氏の別邸として建築された。21年に諸戸清六氏の所有となり、80年に市へ寄贈されて以降は、「長谷子ども会館」として市民に親しまれてきた。

 しかし、2017年度の耐震診断で大地震時の倒壊の危険性が判明。18年から閉鎖されていた。

 市は、鎌倉市景観重要建築物や国登録有形文化財としての価値を維持しながら、地域活性化に資する活用を模索。今般、「食」を通して共生社会実現を目指し、子育て世帯や高齢者が安心して過ごせる場を提供する同カフェとの協議が整った。

 同日の協定締結式で、渡邉代表理事はこれまでの活動説明を行うとともに、今回の事業に対する思い入れを語った。

 子ども会館としての利用停止後、地域からは復活を望む声が多く上がっていたという。渡邉さんも、かつて自身の子が同館に通っていた経験があり、「すばらしい建物であり、思い入れもあった」と振り返る。今回の利活用は、そうした経験と、活動拠点を求める団体の目的が合致し、市への申し入れによって実現した形だ。

 渡邉さんは「拠点ができれば、来たい人がいつでも来られる。支援を必要とする人だけでなく、多くの人が集うことでいい循環が広がっていくはず」と、新たな交流の形に期待を寄せた。

29年度に供用予定

 計画では、市が本館の装飾修繕や耐震補強、バリアフリー化に向けたスロープ設置工事を行う。一方、同カフェは敷地内に別棟を建設し、食堂機能を持たせる。共用開始は29年度を予定。

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