海岸ゴミの教科書が完成 かながわ海岸美化財団が設立20周年を機に作成
相模湾を中心とした海岸の美化を目的に設立した公益財団法人かながわ海岸美化財団(本部/茅ヶ崎市汐見台1-7)が20周年を迎え、このほど「なぎさのごみハンドブック」(1万部発行)という記念冊子が完成した。
関連行政や企業をはじめ、海を愛する人々の協力を得て、海岸清掃や美化啓発、ボランティアによる活動の支援など、海岸美化に特化した事業を続けている同財団。特に清掃ボランティアに関しては、財団発足時に約5万7000人だったのが、昨年度には14万人を超えるなど、顕著にその広がりを見せている。
しかし現状、海のゴミがなくなったわけではない。同財団の柱本健司さんは「海岸にあるゴミのうち約7割が川から流れついたものです。ゴミをなくすには一人ひとりの心掛けが非常に大事」と話す。
これらの背景を踏まえ、今回完成したハンドブックを使って6月から『学校キャラバン』と銘打った事業を展開している。これは海とつながる河川の上流域にある小学校などに財団職員が出前授業を行うもの。今後はこの学校キャラバンを継続し、同時にフォーラムなども実施して海岸美化の輪を広げていきたい考え。
海岸で見つかるゴミの種類、ゴミの発生源、問題点、動物への影響、美化啓発など、多岐にわたるテーマが詰まったハンドブック。子どもから大人までが楽しめる海岸ゴミの教科書となっている。
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