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茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会

公開日:2012.05.11

相模川の津波浸水予測
平塚側と被害に差
柳島、中島地域の河川敷などに集中

  • 慶長型地震を想定した図

  • 相模川茅ヶ崎側にある広い河川敷

 東日本大震災後から県によって見直しが進められ、先ごろ発表された新たな「津波浸水予測図」。茅ヶ崎市では、大地震により最大で8m近い波が到達することが明らかになっている。加えて津波による浸水被害エリアも公表され、相模川周辺では平塚側と比べ茅ヶ崎側の浸水面積が大きいことが判明している。



 県内で起こりうる様々なタイプの地震について、過去の歴史的事例などを基に改めて推測し、最大規模を仮定したうえで算出したのが今回の新予測図。茅ヶ崎市で浸水エリアが最大となるのは「慶長型地震」と呼ばれるもの。千葉から九州に至る広範囲に津波が襲来したとされる大地震(1605年発生、震度4以下)の再来を想定したものだが、この地震では相模川西岸(平塚側)よりも茅ヶ崎側の柳島、中島エリアに浸水がより広範囲に及ぶと推測されている。



護岸整備は計画中



 相模川の河口から国道1号線以北にかけて、平塚側は岸からすぐに堤防が設けられているのに対し、茅ヶ崎側は河川敷スペースが広く残っており、そこにゴルフ場やボート置き場などが点在。堤防はそれら施設の後方に設けられており、その状況が今回の予測結果の要因となった。



 ただ、堤防の海抜は河口付近から概ね平塚側の方が高く、堤防下すぐに住宅が建ち並ぶ箇所も茅ヶ崎側には多くあり、決壊した場合の被害も懸念される。



 茅ヶ崎市防災対策課では「相模川河口付近の整備は国が実施主体。護岸整備の計画自体はあるが、茅ヶ崎側は公の土地でない場所が多いので整備が進みづらいのも事実。ただ河川は津波に限らず浸水の影響が出る場所なので、国に丸投げという姿勢では無く、要望を提出するなど協議を進めています」と話している。



市内2カ所でハザードマップ素案説明会



 茅ヶ崎市は県が発表した津波浸水予測を踏まえ、改訂版となるハザードマップを製作中。今月に市内2カ所で素案の説明会を開催する。開催日時などは以下の通り(事前申込不要)。



 【1】14日(月)午後6時30分から8時30分、会場/市役所分庁舎【2】19日(土)午後6時30分から8時30分、会場/商工会議所【3】21日(月)午前10時から正午、会場/市役所分庁舎【4】27日(日)午後2時から4時、会場/市役所分庁舎。



 問い合わせは市役所市民安全部防災対策課【電話】0467・82・1111

 

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