茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会
公開日:2013.06.14
防災ラジオを独自開発
難聴地域の解消目指し
茅ヶ崎市はこのほど、独自の周波数帯を使用した新型防災ラジオを開発した。このラジオの導入により、市内全域をカバーし、市民へのより確実な防災情報伝達を目指している。
これまで防災行政用無線は「聞こえない」「雑音が多い」などの声が市民から寄せられていた。これを受けて市は難聴地域の解消手段として、2012年度に防災ラジオの試作機を作成し、合計300台を各自治会へ配布。聞こえやすさ、聞こえにくさを調査し1000件以上の回答を得た。その内「防災ラジオが聞こえない」との回答が半数程度あり、試験導入した防災ラジオは「市内全域での活用は難しい」と結論づけた。
この結果を受け、難聴地域をカバーする対応策として、現在公共施設などで運用中の戸別受信機が100wの出力で情報を送信していることに着目。戸別受信機の機能を活用した独自の防災ラジオを開発した。
新型防災ラジオは戸別受信機と同じ280MHzの周波数帯を使用。これはポケットベルの周波数帯で「建物内部や地下でも比較的受信しやすい」と防災対策課。平時にはFM・AMラジオとして使用でき、ラジオ使用中や電源オフの状態でも、防災情報発信時には自動的に放送が流れる仕組み。サイズは縦11・5cm、横18・5cm、幅6・2cm、重さ600g程度となる見込みで、予算は997万5000円(1000台購入経費)。利用者は購入費として1台9975円の内2000円を負担(残りの7975円は市が負担)、通信料は月50円となる予定。
同課は「市民の皆さんの安全安心を確保するために、これからも様々な手段で防災情報の提供を行います」と話す。今後は補正予算成立後、自治会などを通じて活用希望者を集計し、9月中を目途に配布を行う予定。次年度以降も頒布を継続していく方針だという。問い合わせは同課【電話】0467・82・1111へ。
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