株式会社林水泳教室=市内若松町=の会長を務める林正則さん(64)がこのたび株式会社ハヤシファームを設立し、市内の法人として初めて農業参入を果たした。
(株)ハヤシファームは代表取締役の林正則さんが農業従事者代表を務め、息子の林正洋さん(36)、兄の林正明さん(69)らが中心となり農業を行う。繁忙期などは同教室やグループ会社の株式会社パルバル湘南スポーツクラブ=市内本村=ら従業員も農業に従事する。
ジムでの会話から農業従事へ
正則さんが農業と関わり始めたのは5年前のこと。同教室に通う市内小和田在住の農家男性と、茅ヶ崎農業の将来について度々話すことに。同教室では以前から地域活動に精力的だったが、農業の実態や実情を知る毎に「地域活性」「教育」などの観点を柱にすえた農業分野での活動展開を目指すようになった。
そこでまず、市の援農ボランティアに登録。赤羽根の休耕地で大根を育て始めた。地元農家に指導を受け、農業従事時間を徐々に増やしていき、トラクターなどの農機材も20種以上備えた。農業を営むには様々な規定があるが、2009年の農地法改正や地域の協力もあり、2014年5月1日に「株式会社ハヤシファーム」として法人参入を果たした。市外法人が参入する例はあったが、市内法人としては初の試みとなる。
正則さんは「『茅ヶ崎の農地を守る』という考えのもと、他分野出身者が農業を企業経営できるのはとてもありがたいです。子どもたちには地元で育った野菜を知ってもらい、年配者には昔ながらの地元の味を愉しんでもらいたい」と意気込む。同社生産作物は、系列会社店頭等で販売される。
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