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茅ヶ崎版 公開:2015年7月10日 エリアトップへ

茅ヶ崎市指定文化財 新たに2件を指定 堤貝塚と本村出土木簡

教育

公開:2015年7月10日

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写真左のフェンス下が堤貝塚の東斜面
写真左のフェンス下が堤貝塚の東斜面

 茅ヶ崎市はこのほど「堤貝塚」(堤字十二天1467の1)を市指定史跡、「本村居村遺跡出土木簡」6点を市指定重要文化財に6月1日付けで指定したことを発表した。2件が指定されたことで、市指定文化財の総数は32件になった。

 堤貝塚は堤坂下近くの谷に突き出た標高約30mの台地上にある遺跡。縄文時代後期(約3500年前)のもので、規模が大きく保存状態の良い県内有数の貝塚として知られる。このうち比較的規模が大きい西側斜面(西貝塚)を県が保護のため1992年に県指定史跡に指定している。

 今回、市指定史跡に指定されたのは東側の斜面(東貝塚)。傾斜が強く規模も小さいが、西貝塚と同様に貝層や竪穴住居址が確認され、土器や釣針なども出土している。現在は草に覆われているが、市史跡に指定されたことで保全整備が検討される。市担当課の社会教育課では「今後調査が進み県や国の指定になれば、東西あわせて『堤貝塚』として指定し直される可能性もある」と話している。

指定記念し講演会も

 市指定重要文化財に指定された木簡(木の板に墨書したもの)6点は、市内本村の居村遺跡で1987年から2012年にかけて出土した。

 奈良・平安時代のものと推測され、墨書きで書かれた人名や地名、習字の跡、仏教行事である「放生」などの文字が読み取れる。水の中から発見されたため木が腐らず、保存状態が良かったという。このため赤外線装置などで文字が判別しやすく、当時の茅ヶ崎を知ることができる貴重な資料とされている。市社会教育課では「木簡がまとまって出土することは珍しく、文字の解読が進み一段落したことであらためて指定となった」と話している。

文化財の魅力を語る

 指定を記念し、市では8月1日(土)に市役所本庁舎7階の大会議室で記念講演会を開催する。午後2時から午後5時まで。1時30分開場。定員は当日先着70人。

 市教育委員会の川口徳治朗氏と富永富士雄氏が文化財の価値と魅力を語る。問い合わせは社会教育課【電話】0467・82・1111へ。

木簡の赤外線写真と実測図
木簡の赤外線写真と実測図

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