アフリカ・ウガンダ共和国の子どもたちへ使わなくなったランドセルを寄贈しようと活動している「茅ヶ崎ランドセルプロジェクト」(星千鶴代表=人物風土記で紹介)が、このほど70個を現地の教育施設に寄贈した。
このプロジェクトは中海岸在住の星さんが「もったいない」という想いから立ち上げたもの。きっかけは2年前、星さんが当時小学4年生の長女とともにインドネシアのバリ島に留学した時に目にした光景だ。現地の子どもたちが使っていたバッグは重たい教科書を入れるのに適していないと感じた星さんは「日本からランドセルを持ってくれば良かった」とランドセルの機能性の高さに改めて気づかされた。さらに「日本中に眠っているランドセルがあるはず。捨てるのはもったいない。寄付すればいいのでは」と帰国後プロジェクトを立ち上げた。
その後、知人への声掛けやチラシの配布など地道に活動し、4月30日と5月1日にサザンビーチちがさきで開催された湘南祭会場で回収ブースを設置。フェイスブックなどで寄付を呼び掛けると2日間で170個のランドセルが集まった。
集まったランドセルは、親を亡くしたウガンダの子どもたちの支援プロジェクトとして、あしなが育英会が2001年に設立した現地法人「あしながウガンダ」が運営する教育施設「レインボーハウス」に贈られた。 同所は学校に通えない貧しい子どもや親を亡くした子どもたちに識字教育などを行っている施設。ランドセルは施設への寄付のため、卒業生から新入生に受け継がれる仕組みだ。
現地でセレモニーが開かれるなど歓迎を受けた星さんは「みんな本当に喜んでくれた。嬉しさが全身から溢れるようだった」と子どもたちの様子を話した。
課題は輸送費
現在の課題は、集まったランドセルを現地へ送るための輸送費で、今後はクラウドファンディングの活用など、賛同してくれる企業や個人を募り資金を集めていく。星さんは「多くの方の協力で今回無事に届けることができた。子どもたちの笑顔のためにこれからも微力ながらつながりを広げていきたい」と意欲を見せた。活動の詳細はフェイスブック「茅ヶ崎ランドセルプロジェクト」で閲覧可能。
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