茅ヶ崎版 掲載号:2018年5月11日号
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湘南地域で、沖縄空手流派「上地流唐手」をボランティア指導している 藤本 恵祐さん 堤在住 56歳

空手への情熱 一途に伝えて

 ○…「心と身体を鍛えて自身を守り、困っている人を支えられる空手であって欲しい」。会社員として働きながら、沖縄空手の流派「上地流唐手(うえちりゅうからて)」を湘南地域で指導し続けて23年。幼児から80代まで700人以上に対してボランティアで稽古をつけ「茅ヶ崎は、海が近い環境や地元愛が深い人が多く住んでいるところが沖縄に似ている。ここでもっと上地流を広めたい」。一途に想う実践式空手の魅力を広めるべく奔走する。

 ○…熊本県生まれ。高校時代、空手経験者の父に手ほどきを受け「上京したら本格的に空手を始めたい」と決意。中央大学法学部に進み、暮らし始めた八王子で近所の道場を見学し、互いの腕と腕をぶつける上地流の迫力に衝撃を受けた。「『型』を学ぶものとは違い虜になった。厳しい鍛錬とフレンドリーな性格を併せ持つ先生の人柄にも惚れ込んでね」と明け暮れた。

 ○…卒業後、電電公社(現NTT)に就職した後も稽古を続けた。若手時代から関連企業に勤める現在まで営業畑が性に合うといい「人との出会いが財産。困っている人を放っておけなくてね」と仕事でも街中でも”おせっかい”な性格は変わらない。近所の子どもに空手を教えたことをきっかけに30代で指導者の道を歩み始め、2011年には堤に道場を開設。現在社会人の息子と娘にも、小中学生の頃に黒帯まで基礎を伝授した。

 ○…流祖・上地完文にも興味を持ち、自らの足で度々沖縄を訪れた。氏から直接指導を受けた人とも出会うなど足跡を追い、情熱を筆に乗せたドキュメンタリーを自費出版。その後沖縄の出版社から声が掛かり、さらに内容を深めて昨年上梓した。「カナダなど海外で講演する予定もある。まだまだ伝えることが尽きない」と熱は冷めない。

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