茅ヶ崎で獲れたサメをはじめ、商品化されにくい水産物の有効活用を進める「茅ヶ崎地魚倶楽部」(木村英雄代表)が始動した。漁業者と加工業者、商業者が共同で商品開発するのは市内で初めての試み。10月4日には、市役所で新商品の試食会を開催した。
相模湾では年々漁獲量が減少する反面、市場取引されにくい魚種が多く水揚げされる。市内飲食業者らからも「未利用・低利用の水産物で何かできないか」という声があがっていた。こうした現状を受けて今年5月、漁業者と加工業者、商業者の3者が手を組み、商品の開発や流通の仕組みを検討する茅ヶ崎地魚倶楽部が発足した。
第1弾は、春先から秋口まで獲れる「シュモクザメ」「カスザメ」などのサメに着目。地元の新たな名産品の創出を目指し、サメの下処理や調理方法を試行錯誤。このほど販売への準備が整った。
「味は淡白」
サメ料理の試食会で提供されたのは「ハム」(大衆割烹みや川・宮川茂夫代表)、ホットドッグならぬ「シャークドッグ」(レストランなんどき牧場・横山貢代表)、油で揚げた「Shark,n Chips」(サウザリー・篠田琢代表)の3品。そのほか、5業者が新商品開発を進めている。試食会に立ち会った横山さんは「サメは淡泊な味なので、それぞれソースなどで工夫した」と話し、宮川さんは「扱ったことがない食材で苦労した。もっと完成度を高めていきたい」と意気込んだ。
今後は10月27日(土)に開催される「サザン芸術花火」などのイベントにも出店予定。サメ料理の認知度向上や取引店舗の拡大を図っていく。市漁業協同組合長でもある木村代表は「地魚の魅力をより市民に知ってほしい」と期待を寄せた。
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