茅ヶ崎の若い世代が未来に向けて政策を立案する「未来茅ヶ崎市2018政策コンテスト」が11月11日、市役所本庁舎で開催され、文教大学の3年生5人で結成した「SHIRASU」が最多得票で優勝した。
次世代を担う若者たちが10年後の未来に向け、茅ヶ崎市がどのようにまちづくりを進めるべきかを考える政策コンテスト。若者のまちづくりへの参画、有効な政策アイデアの抽出、ひいては若者の移住・定住の促進を目指す。茅ヶ崎では5回目、市とNPO法人ドットジェイピーの協働事業としては今回で2回目の開催となった。
参加対象となるのは16歳から29歳までの若者たち。市内外の学生らで結成された7チームが参加した。各チームは9月のキックオフイベントから市内を散策するなどして市民へのアンケートやヒアリングを進めた。市政に関する参考文献などを考察し、理想となる茅ヶ崎像を念頭に政策を立案。10月に開催された中間報告での模擬発表を経て改良を重ね、今回の発表の場に臨んだ。
コンテスト当日は、参加チームらがそれぞれのテーマごとに政策を発表。行政職員や一般観覧者らによる投票で、シニアの働き方について触れた文教大学・新井立夫教授のゼミ生5人による「SHIRASU」が、11票の最多得票で優勝を果たした。代表の八幡昌宏さん(24)は「既存のバス路線や施設を活用し、実現可能性が高かったことが評価されたのではないか」と振り返った。
お金でなく生きがいを
「SHIRASU」が提唱した「シニア・ワーク・バランス」は、高齢者が働くことを通して生きがいを感じること。シニア世代による農業の推進「えぼシステム」、コミュニティバスにおける野菜の車内販売「べジバス」、学生とシニア層が共住する「オハナ団地」の3つの政策を提案した。八幡さんは「このチームには公務員志望者が多い。今回の発表を今後の仕事にも活かしていければ」と展望を語った。
市企画経営課は「茅ヶ崎市での政策コンテストの実施は今年度までだが、今後も若者の声に耳を傾け、まちづくりへの参画を促すような施策を続けたい」と話した。
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