茅ヶ崎で童謡『赤とんぼ』を作曲した山田耕筰(1886-1965年)の没後55年を記念したイベントが4月18日(土)、小出支所(芹沢888)で開催される。事前申し込み制で、3月17日(火)から主催の香川公民館で受付をスタートする。
この時期には午後4時30分にそのメロディーが市内に響き渡る『赤とんぼ』。4月のイベント「山田耕筰の茅ヶ崎の童謡・ほか叙情歌など一緒にうたおう」では、『赤とんぼ』に加えて『この道』や『あわて床屋』、『砂山』『すかんぽの咲く頃』など茅ヶ崎在住時に手がけた曲を中心に参加者みんなで歌う。
講師を務めるのは、「赤とんぼ音頭・甚句を歌う茅ヶ崎と山田耕筰の会」代表の東海岸南在住・内山喜代子さん(75)。歌の指導とともに、耕筰が40歳から茅ヶ崎で過ごした6年間の活動を振り返る。また、会場では遺品を展示。兄が耕筰の運転手だった本村在住の古川成則さん(88)が所蔵していた写真や色紙、耕筰が指揮する際に着用していた燕尾服が初公開される。内山さんはイベントを通じ、「山田耕筰の偉大さを次世代に伝えていきたい」と話す。
苦しい時代を支えた名曲
東京都生まれの耕筰は、日本初のオーケストラ・日本交響楽協会(後のNHK交響楽団)を設立。その後、1926年に家族と茅ヶ崎へ移住し、南湖や東海岸北に居を構えた。湘南の穏やかな気候で作曲に意欲を燃やした耕筰は茅ヶ崎で100曲を作り、『赤とんぼ』は27年に発表した。
当初はあまり歌われることがなかったが、その叙情的なメロディーは第2次世界大戦頃からラジオなどを通じて全国各地へ広がっていった。2007年には、「日本の歌百選」にも選ばれた。
4月18日のイベントは午後2時から4時まで。山田耕筰が作った曲のほかに、加山雄三さんなど茅ヶ崎ゆかりの曲も歌う。参加無料。申し込み・問い合わせは香川公民館【電話】0467・54・1681へ。新型コロナウイルスの影響で、開催日に小出支所が閉館している場合は延期の予定。
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